しおりん日記

同じアホなら笑わにゃ損!好きなものの話を書く!【twitter】@_shioring_

原嘉孝くんの芝居を見てきた2年間と「両国花錦闘士」が楽しみすぎる話

 どうしても「両国花錦闘士」が始まる前に己のお気持ちをまとめておきたかったので書くことにする。端的に言えば原嘉孝くんという人間にいま思ってること。いえーーーい!!!お気持ちブログ!!!

 とはいえ、このブログに書いてることは開いたあなたの欲しいことじゃないかもしれない。これはいわゆるジャニーズ界隈あるあるの沼落ちブログみたいなものじゃないとは思う。語弊がある表現かもだけど、私はジャニーズJr.としての原くんのことは一切分らんし、これから先知りたいな~って感情も今のところない。宇宙sixの話とかも一切触れてないです。なので、このブログは単なる原くんの芝居をもぐもぐ食べ続けた人間が己のために書く記録って感じです。自分が未来に読み返して楽しむやつだよ!!!熱心なファンの方、怒らないでね!!!

 

 

私とジャニーズ

 そもそも私はジャニヲタスタートのおたくだった。小学生の時分、いわゆる「Jr.黄金世代」の時期で、クラスの女の子の大体は8時だJを見てる時代だった。ご多分に漏れず私もそうで相葉くんが好きだったんだけど、私が他のクラスの子とちょっと違ったのは歳の離れたいとこのお姉ちゃんがジャニヲタだったことだ。京セラドームであった小原裕貴くんが卒業を発表したコンサートが初めて連れて行ってもらったコンサートだったんだけど、卒業の混沌とした地獄雰囲気だけが記憶に残ってしまっているのはご愛敬で。まあ、そっからお姉ちゃんがバンギャになってしまったため、コンサートとかはその一回きりで行ってなかったんだけど、大学4年間は再び相葉くんに目覚め、4年は全国を駆けずり回った。そしてその熱はDream"A"liveあたりで止まってしまう。当時、突如横浜アリーナからドームクラスとなり、その広さに耐えられなかったのだ。よ!くそおたく!そして、私はこっからお笑いのおたくに鞍替えし地獄の週8ライブの日々が始まる……気絶。気絶です。

 そんなこんなでしばらく空くんだけど、2013年また突如ジャニーズへ戻る。当時私は乃木坂46のおたくだったんだけど、推し*1が出ないから割と惰性で見ていた「BAD BOYS J」*2というドラマで二階堂くんを見た。みんなのリアコ、段野サン*3だ。盛り盛りヤンキー時代のキスマイはちょっと知っていたから、随分雰囲気が変わったなぁくらいで実は段野サンはスルーだったんだけど、同時にザッピングで出逢ったキスブサでそのギャップにずどんと落ちた。あの段野サン、こんなキュートなん?????従来からお馬鹿ちゃんに弱い。お馬鹿ちゃんなのにライブになると空気が変わる人間にもっと弱い。ライブになると空気が変わるのに、くしゃっとした笑顔がそのままだと更に良い。小学生みたいな男性アイドルが好きだ。と、まぁ転がったものの、私は片手にまひろちゃんを抱えた育児中だったため(推し活を育児と呼ぶタイプのおたく)、軽い遠征をしつつちょっとコンサート入るくらい。そして、2016年、推しが重大事件状態*4に入り、ここを一緒に乗りきらねばととにかくお金が全く回らなくなったわけです……。

 そんなこんなで、私は嵐を通っているにも関わらず原嘉孝くんとジャニーズ現場で邂逅することなくここまで来た。そして、2017年に私は髑髏城にハマり、推しも卒業し、舞台のおたくとなって2018年が来る。

 

原嘉孝くんと出会ったメタルマクベス

 原くんを初めて見たときのことははっきりと覚えている。「メタルマクベスdisc2」初日、発光する人間を久しぶりに見たぞ!」と思ったのだ。全く知らない子だったので終わってすぐ、現役ごりごりジャニヲタの友人にこの子は誰だと聞いたら「あんまり売れてないからよく知らん」と返されて。自分で調べて腰が抜けそうになった。全然舞台出たことないやん。その辺のことはメタマク初日直後に書いたブログにもまとめてあります。えらい!当時の私えらい!

shioring78.hatenablog.com

  いや、まじで強そうなジュニアで面白かったな。同じ役を演じるのは3人目だったんだけど、1人目とも2人目とも違うタイプを差し出されたので度肝抜かれた。でもね、とても舞台に立つのが二作品目(だよね?)の人とは思えなかったんですよ、まじで。技術的な面ももちろんだけど、何より華がすごかった。目を惹きつけられる感じ。技術だけで言うなら圧倒的にdisc1の松下くんが上で。けど、なんだろう、感情出力の爆発する感じが大変に私好みだったのだ。

 でも決定的にこれからも見たいなって思ったのは音速の成長速度だったんですよ。私、推しが奇跡のような美しさだったせいで*5、メタルマクベスdisc2だけで11回入ったんですよね。原くん、ここが課題だなぁって思ったところがどんどん調整されていくの。それが、あまりにも面白すぎて!!!顕著なところで言うと、ソロ曲が2曲あったんですけど、1曲目に全力過ぎて2曲目のパワーバランスが悪かったんですよ。それが、回を追うごとに均衡が取れていって。あのぐるぐる劇場の時分って、いのうえさんがdisc3の演出にもう入ってたから毎公演見て演出つけ直すとかしてないはずなんですよ、それなのに修正の方向が見るたびに気持ちいい。そして、その変化の過程は中盤のブログに書いてありました!!!残すのって大事!!! 

shioring78.hatenablog.com

 上記のブログでも「眩しい」とか「光」が頻出してるけど、変遷する技術と相対するようにどんなに技術的なものが見についても初見のパッと華やぐ空気は一向に薄れないんですよ。それどころか、ますます輝きが増してく。きらっきらに眩しい。まじで、夜道とかでカナブン寄ってこない?大丈夫?みたいな。

 突っ走りまくって辿り着いた千秋楽、恐ろしい打点で見せてくれたジュニア。こんな完成度が高いものを見せてくれたのに、カテコで感極まってる顔が赤ちゃんみたいだった本当に面白い。可愛すぎて笑ってしまった。でも、愛されて成長していたのが伝わるとても良い一ヶ月だったんですよ。

 はい、このときの気持ちも残ってまーーーす!!!メタマク期間めっちゃブログ書いてる!!!(笑)

shioring78.hatenablog.com

 いや、でもまじで毎回一定じゃなく、変化していく楽しさって中毒性が高くて。たった2ヶ月で目まぐるしく変化しながらもビッカビカに輝き続けるこの人は、どんな役者になるんだろうって。そして、このスピードで突き進んだらとんでもない大物になるんじゃないだろうかって。千秋楽にそう思ったんですよ。予感です、予感。基本的に嵐のバックについてると教えてもらったんですけど、どうしても私は舞台に立ち続けてほしいと願ってしまって。だって、どう考えたってこの才能が埋もれちゃうのってつまらないじゃないですか!もっと舞台に出てくれ頼む!!!その先を見せてくれ!!!って気持ちで、次に何か舞台出るときも行って、アンケートに役者仕事をやりまくってくれって書こうと思ったんですよ。けどね、こんな願い杞憂だったよね。舞台の方が原嘉孝くんを放っておかなくなった。

 

メタマク以降の2年で見た5作品

 次の舞台がもしあるなら行こう。それだけは決めてて、でもそれって次がすぐ来ないって思った上で決めてたんだよね。サーデラの「のべつまくなし」「桃山ビート・トライブ」があるのは知ってたけど、グループ仕事かな?って勘違いしてて。のべつはチケット出遅れたしスルーでいいかなって感じだったけど、その次もすぐ来て。それが2019年8月の「THE BANK ROBBERY!」でした。

 バンロバ、話を聞いたときは腰を抜かしたよね。まさか新国立のど真ん中に立つなんて。いくらなんでもシンデレラボーイがすぎないか!?もちろん、勇んでチケットを取りました。

 芝居の感想垢はネタバレ防止のため鍵なので、当時の感想を貼り付け。

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 結論としては脚本演出があまり合わなくて*6もにょってしまったんだけど、お芝居的にはめちゃくちゃ良くて。とにかく発声&歌が爆裂に上手くなってて笑ってしまった。きっと、メタルマクベスで受けた刺激がこの技術獲得に繋がっていたんだろうな、って思うとマジで貪欲人間すぎてやばい。きっと、色々悔しかったんだろうな。確かに同い年の歌の化け物に囲まれてたし、その歌の化け物とマブダチ*7になったもんね。あと、あんなに強そうなジュニアがしっかりとちょっと流されやすいハッピーボーイになってたのも感動した。まじで芝居上手いんだなって。ただ、華やかさは健在なんだけどまだ新国立の0番の器は備わってない感じで(もちろん会場も埋まっていない)、けどそれは実力が「まだ足りない」だけで将来的には「絶対にここを埋める」というビジョンが見える足りなさでそれがすごく面白かったしワクワクしたのを覚えている。当人に自信がまだ足りない感じがしたからかな。何となくメンタル弱いのに強がりで虚勢を張るけど本質はそれが苦手で、努力と結果で自信を裏打ちしていくタイプなのかなって思った(虚妄)。これは新感線のおたくの悲鳴なんですが、割と忙しい合間にいのうえさん*8が観に来てたのも嬉しかったし、楽屋暖簾を尾上松也さん*9がくれてたのもエモかったな。ってゆーか、主演舞台に歌舞伎役者が暖簾くれるジャニーズJr. is 何!?!?!?

 で、その期間も面白いくらいに続け様に舞台出演決まり、私のようにあの瞬間に原くんを見つけた人がどれだけたくさんいたんだ!?ってシンプルに感動しちゃったよね。人の運命が変わる瞬間に立ち会ってたわけですよ。そんなこと早々あるもんじゃない。

 もちろん、2019年9月「新宿のありふれた夜」、2019年11月地球防衛軍苦情処理係」両方とも足を運びました。この二つは「メタマク」「バンロバ」と全然違う役柄だったからすごい芝居の多様性を感じられてよかったな。

 以下、当時の感想です。

●「新宿のありふれた夜」

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 「静」の芝居を初めて見た。それまでの2作が常時血気盛ん、今すぐ献血行け!みたいな若者だったからちょっと新鮮だった。この役も暴走族のヘッドなんだけど、結構押し殺した芝居が多くて面白かったな。目線の配り方、特にふと目を伏せるときの間がとにかく好きでその小さな動作で感情が伝わってくるのすごい記憶に残ってるんだよね。あれは小劇場の空間*10でしか出来ない芝居で、新国立主演→小劇場主演を一か月以内にハシゴしたからこそ印象的だった気がする。普通はそんなスケジュールは組まれない。うける。基本的に原くんのスケジュールってうけますね。普通は初主演の舞台の休演日にドームのコンサートに出ない*11

 しかしまぁ、こちらも脚本と演出が合わなくて何かちょっと行くのしんどかったんだけど、とりあえず「地球防衛軍は」持ってたので行きました。

 

●「地球防衛軍苦情処理係」

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 内容がめちゃくちゃ刺さったわけじゃないけど、とにかこのときのく原くんの芝居が刺さり過ぎた。鴻上尚史演出の原嘉孝、私好みです。いやそもそも、鴻上さんって演劇界のかなりすごい人で、いのうえさんも超凄い人で、そんな人の作品に連続で呼ばれてることが既にとんでもないこと。とんでもない演出を受け続けている。

 「普通」の男の子の役って、私はめちゃくちゃ難しいと思ってて。それは何故かというと「普通」の定義があまりにも散漫なのと、特徴が強い役ほどわかりやすいからじゃないかって個人的には思ってます。けど、このときの原くんめちゃくちゃ「普通」の男の子だったの。特に個性ぶっちぎってる役の人が多い中でその等身大な感じが超良かったんだよな。こういう役も出来るんだ!ってワクワクした。とにかく「内緒だよ!」の一言にぶわって鳥肌立って、たった一年でこんなこと出来るのおもしれ~~~~~!!!!!って鮮明に思ったことを覚えてる。原くんは演目絞って適当に見に行こうかな、とか思ってたのにしっかり打ちのめされて、やっぱりこっから先もしっかり原くんのお芝居が見たくなってしまったんだよね。あと、結末から逆算した前半の分かりやすいキャラ付けとか。このときはそれを勘でやってるんじゃないかって思ってたんだけど、後述の「トムディハ」ですごい緻密な計算で芝居してるって知って腰抜けたんだよね(笑)

 そしてこのときも、東京公演と大阪公演の間にグループの単独コンサート入れてて、本当に原くんは3人いないと説明つかないなって思った。スケジュールが馬鹿すぎる。お前はマグロか?????*12

 ちなみに余談ですが、このくらいの時期から私のマシュマロに定期的に原くんの情報をくれる諜報員のようなおたくたち通称「原の者」(というか最初原の者側が自称していた)が現れました。原くんのおたく、とても優しいし礼儀正しいけどいつも忍者みたいに姿形が分からない。原の者たちにはいつもお世話になっております。

 そして実は2020年1月の「のべつまくなし」を取っていなかったのでここからコロナで間が空いてしまう。ちなみに中止にはなっちゃったけど、「実験室」逆転裁判もチケットを取っていました。

 で、自分自身もafterコロナ初舞台になったのが「トムとディックとハリー」でした。トムディハはね!!!中屋敷演出だし、大好きな能條愛未ちゃん*13が一緒だったのでとにかく発表時から楽しみでした。中止にならんでよかったぜ~~~!!!

 当時の感想です。

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 トムディハ、まじでこの人はコロナ禍も立ち止まってた瞬間なんて一瞬もなかったんだな、と頭を殴られた。それもインタビューとかで知ったんじゃなくて、芝居の実力で。物理の力、腕力。

 そもそも役が抜けてる、っていうか本人像が透けてる瞬間が全然ない。細かく個人的にびっくりした点を挙げると、声の通り方が段違いだし、声音ひとつの情報量がえぐい。たった一声で他の二人より年下とかアホっぽさとかでもキレがあるとか膨大な情報が乗ってる。あと、元々上手だった身体の動かし方の説得力が増してる。同じ動作のシーンでも、シーンごとに違う意味があるのが分かるし、見えないシーンで何をしてるかが想像できる。きっと見えてる間の情報量が多いんですよね。アウトプットがすごい。多分、無声で見てもストーリーが伝わる。いやチャップリンかよ。本当にこんなに上手くなるにはこの人が半年の間に何をしていたのか分からなくて、ひたすら初日は驚いてました(後から雑誌で知ったけど新国立のワークショップ参加してたんだよね)。でも、一番驚いたのはこれ。

 ずっと、勘の良さで培ったお芝居なのかと思い込んでたんだけど、計算型の人間だった。数値?????いや、あれを数値でコントロールしてるの?????バケモノすぎない?????混乱ですよ、大混乱。

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 当時の私も混乱しているwwwでもそうすると、あんなにマグロみたいに芝居仕事をこなしてもこんがらがらないの納得なんですよね。短期で全くタイプの違う役をしても引っ張られてるなって感じたことは皆無で。そう考えると末恐ろしくて震えちゃうよ。

 そして、「両国花錦闘士」前に見た直近の作品が「リチャード2世」です。発表されたとき、まぁびっくりしたよね!!!新国立劇場シェイクスピアシリーズって10年以上続いてる伝統ある大作で、ジャニーズJr.にも声がかかるんんだね~~~。って思ったらまさかのオーディション!!!まじかよ、腕力じゃん。鴻上舞台もオーディションだったそうで、いつだってこの男で腕力で道を切り拓き続けてる……ゴリラだなんて揶揄されてることあるけど(そうは思わないけど)、芝居的な意味で言えば腕力ゴリラだよ……。ちなみに新国立のシェイクスピアがどんだけすごいかというと、こんな感じです。

2009年10月に開幕した、シェイクスピア作『ヘンリー六世』三部作から始まる歴史劇シリーズは、一昨年の『ヘンリー五世』まで、同一の役を同じ俳優が通して演じ、またスタッフも全員同じメンバーで上演されるなど、我が国演劇界の大きな話題となってまいりました。本国イギリスでも稀な機会にしか上演されることはなく、もちろん日本の演劇界では初めての壮大な企画として、演出の鵜山氏を始め、出演俳優やスタッフも数々の演劇賞を受賞し、歴史劇シリーズは数多くの栄誉に輝きました。

(公式サイトより引用)

www.nntt.jac.go.jp

 そんな舞台にオーディションってお前!?!?しかもまともに演劇に出始めてまだ2年!!!シンデレラボーイよりもシンデレラボーイ!!!とにかく本当にすごいことだと思うんですよ。こんなすごい才能の人間が2年前まで無名だった……嘘だろ……信じられねぇよ……。周りの演者がとにかく演劇界の重鎮とかスターばかりなので、吸収するものがふんだんじゃんって思って、原くんにとって役者としてのターニングポイントになりそうだと開演前からわくわくが止まりませんでした。何度も言うけどほんとやばい。

 これは初日に行けなかったんだけど、職場にいる浦井健治*14ファンのお姉様が初日を見て、どこか有名劇団の若手ホープかと思ったらジャニーズJr.でビビった*15という言葉ににっこにこでした。そうなんす、やばい奴なんです。 本当にねぇ、この作品はちょっと堅めの芝居好きな人達からの評判が一気に上がったよね。

 そして私の初回感想。

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 思い出してもすごかった。周りを取り囲む演劇モンスターの中に食われていない。贔屓目に見ても存在感がある。それって多分、あの日「メタルマクベス」で初見に感じた華が失われてないからなんですよ。パッと目を奪う輝き。1年前に新国立の真ん中に立った時より技術も、自信もしっかり上乗せされて、脇役なのに主演のときよりずっと大きく輝いて見えたのが超最高だった。普通にカーテンコール、じーんときちゃったよ。多分、すごい役者が誕生する過程を見てるんだなって。

  基本、演劇の感想は鍵に呟いてるけど、思わず鍵なしにツイートした(笑)

 

「もっと見たい」が積み重なる楽しさ

 と、まぁここまでおたく特有の早口みたいなノリで8,000字書いてきたけど、なんつーかこれがたった2年の間の出来事って本当にやばいね。普通におかしい。ほとんど芝居経験のない人が、2年の間に新感線に出て鴻上演出受けて新国立シェイクスピア出てるのって有り得ない。ジャニーズ事務所の後ろ盾だったとしてもやばいし、そうじゃなくて基本オーディションだから本当にやばい。やばい連呼で語彙がゼロ。でもそれくらいやばい。実際、演劇に多少行ってる人はびっくりしちゃう経歴だと思う。でも次の仕事がどんどん繋がるのって、どの仕事でも結果を残しているからで、そうやってどんどん良い現場に当たりそこでまた吸収するからいま恐ろしい陽のサイクルのど真ん中にいると思う。ポテンシャルもすごいし、吸収速度もすごい。演劇モンスターだ。

 私は相変わらず自認としては原担ではなく、あえて言えば二階堂担だけど、この2年で一番見たジャニーズはどう考えても原嘉孝くんでした。私がおたくするときってとにかく通いつめたくて、何度も見たくて、狂いてぇ!!!って感じで、まひろちゃんも新感線もそんな感じなんだけど、原くんの舞台って基本毎回1~2回で満足なんだよね。そういう意味で、相変わらず自認としては担当でなく、何というか一番期待してワクワクしている俳優です。まぁ、今のが超綺麗な言い方で、はっきり言えば大物俳優の誕生過程に立ち会いたい、もっと下世話な言い方をすれば「絶対大物になるって思ってたんだよね!!!」って未来にドヤ顔で語りたいんじゃ!!!って感じです。うわ、最低☆

 でも、そのくらい私は原くんの未来に夢を見ている。彼が将来、いわゆる演劇の世界のスーパースターになることを。新感線の真ん中にも立てるし、重厚なシェイクスピア作品とか古代ギリシア的な作品も当たり前なこなしちゃうような、そういう俳優さん。ジャニーズ事務所でいうと、生田斗真くんが近いのかなぁ。だから、ファンの人はドラマに出てほしい!って思ったりするのかもだけど、私は身勝手なのでドラマは向こうから「出てください!」って頭を下げるようになるような舞台俳優になってから「いいよ?出てやっても?」くらいのノリで出てほしいなって思ったりする(まじで勝手)(これは虚妄)(偉そうに驕るのは良くないことです)

 でもさ、最後のはともかくいま語ったことが現実に起こると思えちゃうんだよね。何かそういう煌めき、あるじゃん!?だってたった2年の間にこんなことになってるんだよ???きっと私が想像も出来ないようなすごい舞台に誘ってくれるだろうなって思うとワクワクが止まらない。こういう未来へのワクワクが積み重なっていくのって、すごい楽しいよね。シンプルに楽しいよ。楽しいです!!!!!こんな人間、なかなかいないと思う。だから、何というか、追っかけたいというより見続けたい。私にとっての好きな俳優です。

 

やってきました「両国花錦闘士」

 そして、ここに来ての「両国花錦闘士」主演ですよ!まじで、今までも相当でかい興行に出てきた原くんだけど、これはそれと比べてもだいぶでかいです。マジで。ジャニーズJr.の定義って未だによく分かんないけど、いちジャニーズJr.が主演するような規模じゃない気はする。

 「両国花錦闘士」って実は作品が発表される前からジャニヲタも大好き帝国劇場の持ち主でミュージカル界のビッグ興行主東宝劇団☆新感線第三舞台*16をプロデュースしてる「ヴィレッヂ」伝統のある劇場明治座という三者が手を組んでプロデュースする興行「演劇界三銃士」企画!と大々的に宣伝されてたんですよ。まだ内容も決まってないのにチラシとか配ってたの。力と金の注ぎ込みがすごい。そもそも演劇三銃士って自称しても怒られない集団ですよ!?!?!?wwwww

 行脚する地方劇場も大きなところだし、共演者もすごいし、スタッフもすごいし、とにかくすごい。本当にこの主演はでかいと思います。

 こう考えるとさ、ジャニーズJr.って何だろうね。「ジュニア」って何のジュニアなんだろう。不思議な言葉だ。ジャニーズジュニアってだけで、何も知らない人にこの抜擢を事務所の力って言われるの腸が煮えくりかえりすぎてもつ焼き一丁!って感じだったし(原嘉孝くんは肉のおたくです)、何かの研修生がやるような規模の舞台じゃないし、でも世間が研修生って思っちゃうのも分かるし、まじで不思議な言葉だジャニーズジュニア……(2回目)

 まぁ元の主演に急遽色々あったとはいえ、原くんが今までの実績を加味してきちんと選ばれたことは本当に大きい。寧ろ、この短期間でもこいつなら仕上げてくれるという信頼を感じて……ほんとこの2年よく突っ走ったね……って感慨深くなってます。いや私、何様?加えて最高なのが、雑誌のインタビューで原くんは「今までの主演作とは比べ物にならないくらい大きい」と自覚していたこと。そして、自覚した上で「最後まで終わらせるだけ」とシンプルに捉えていること。くぅ~~~~~!!!!!実力と実績に裏打ちされた男の言葉!!!!!痺れる!!!!!

 絶対、将来大物になる原嘉孝という役者の歴史で大きなポイントです。歴史が変わる瞬間です。もし教科書なら単元名になってるよ。2020年「両国花錦闘士」の乱です。もうとにかく楽しみ、楽しみすぎる。今まで以上にワクワクしてる。

 

【公演情報】

三銃士企画
『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』

 

●東京公演

2020/12/5~2020/12/23

明治座

 

●大阪公演

2021/1/5~2021/1/13

新歌舞伎座

 

●福岡公演

2021/1/17~2021/1/28

博多座

 

詳細は公式サイトで確認しようね!

www.ryogoku-oshare-rikishi.com

 

【あらすじ】 

※上記公式サイトより引用

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 己のためのブログなのに隙あらば商売の話をしてしまう。心の中の無界屋蘭兵衛*17が騒ぎだしてしまう。

 でも、今なら間に合う、歴史の目撃者になりましょう。そのとき、歴史が動いた!!!

 

何かあればマシュマロどうぞ。

怒らないでね…………。

marshmallow-qa.com

*1:川村真洋ちゃんです

*2:中島健人くん主演。乃木坂の橋本奈々未ちゃんがヒロインだった。

*3:広島のナンバーワンチームのヘッド。激つよ。黒髪と気だるげな瞳。

*4:文●ぶっ殺す、一生許さない

*5:劇団☆新感線河野まさとさん。当時はパール王を演じており、普段のコミカルさからは想像できない圧倒的な美貌だった。

*6:明らかに新感線出演時の劣化コピーみたいな演出箇所があって、心に飼ってるいのうえひでのりのおたくが暴動を起こした

*7:メタマクで共演した同い年の歌手、徳永ゆうきくんと大原櫻子ちゃん。歌唱力化け物。

*8:劇団☆新感線の演出家、新人神

*9:歌舞伎役者、メタルマクベスの主演

*10:この作品はシアターx(かい)という、両国にあるめちゃくちゃ小さい箱での上演でした

*11:「バンロバ」の休演日、まさかの東京ドームJr.コンに出てたの当時は目を見張ったけど、今じゃ通常運転に見える。原嘉孝君は3人いる。

*12:マグロは泳ぐのをやめると死にます

*13:乃木坂46でまひろちゃんの大親友!お芝居とっても上手だし、仲良しの友達の推し

*14:リチャードⅡ世メインキャスト。ミュージカル界の王子。

*15:パンフレット開いて参加歴の少なさにびっくりしたらしい

*16:鴻上さんの劇団

*17:劇団☆新感線「髑髏城の七人」の登場人物です