しおりん日記

同じアホなら笑わにゃ損!好きなものの話を書く!【twitter】@_shioring_

たった2000円ポッキリで精神の安定を失うチャンス!ゲキ×シネ「髑髏城の七人 上弦の月」を見てくれ

 タイトルの通りです!!!

 このブログを開いた皆さんは超ラッキー☆今ならたったの2000円で感情ジェットコースターに飛び乗り、激しい起伏の連続で情緒をめちゃくちゃにするチャンスです!!!安定なんて糞くらえだ!!!今回は特に懇切丁寧に布教文を書くよ!!!何でかっていうと、シンプルに世界一好きな人生を変えた舞台(まあ、映像編集版なんだけど)を多くの人に見てほしいから!!!推しには愛されてほしいんだよ!!!!!

 

 時間がない人向けに一言で言うと【2017年に上演されていた舞台、「髑髏城の七人 season月 上弦の月の編集版が映画館で流れるから見に来てね!

 どんなお話か一言で言うと「かつてのダチが悪いことし始めたから止めに行く」って感じなんだけど、これを360度大回転舞台&スーパー豪華キャストで行い、舞台の上に雨を降らせるわ川を作るわと石油王もびっくりの金遣い演出で豪華ド派手仕立てにしながら、ガンガンスーパーかっちょいい殺陣やアクションを織り込んで中島かずき*1味の愉快痛快地獄展開でこっちの感情をめちゃくちゃにする、国内屈指の最高エンターテイメント大爆発コンテンツだよ!!!2000円ポッキリで胃もたれしちゃいそうなくらいお腹いっぱいになること間違いなし!!!やったね!!!全然一言じゃないね!!!!!おたくだから好きなものの話をすると無限に楽しくなっちゃうんだ……とにかく「髑髏城の七人」は現代社会が許してしまった合法麻薬なので、中毒患者が増えてほしいんだよ。令和の世で、平成が残したやべぇドラッグをみんなで吸ってハッピーハッピーになろうぜ!!!

 

 絵面の強さと中島かずき節の気持ち良さの一端を感じてくれ。っつーか、サムネイルの福士蒼汰捨之介、圧倒的に絵面が強い。生物兵器


GEKIxCINE Official ゲキ×シネ『髑髏城の七人』Season月≪上弦の月≫ 予告

 

www.geki-cine.jp

 

 さて、全然一言で言えてない話をさらにたくさん話していくよ!魅力はキーワード方式にしたから時間がない方は気になるキーワードだけ飛んでみてね!とにかく上映情報を教えてくれって人は一番下をチェック☆

  

 

ゲキ×シネ「髑髏城の七人 上弦の月」ってなぁに?

「髑髏城の七人」とは

1990年に池袋西口公園テントで産声を上げた『髑髏城の七人』は、以来7年ごと上演される度にブラッシュアップされ、今では劇団最高傑作と言われる名作。

(中略)

2017年〜2018年というこの年に1年以上かけて “ステージアラウンド”という客席が回転するという大胆な演出が可能となる前代未聞の劇場の杮落としとしてこれまで類を見ない『髑髏城の七人』を上演中。

 

「髑髏城の七人」公演ホームページより

https://www.tbs.co.jp/stagearound/tsukidokuro/about/

 1990年から7年に一度、繰り返し上演されている劇団☆新感線*2の作品。同じ脚本をキャストや時代によってアレンジしながら上演しているが、どれもめちゃくちゃ面白い。2017年~2018年はステージアラウンド東京という陸の孤島豊洲にある回転する劇場で1年以上かけて5本の新作髑髏城を行うという気の狂った興業を行っていたんだよ!!!!!しかも連日満員でチケット取るの大変だった。劇団もだけどおたくも狂っているコンテンツだね!!!

 

【ステージアラウンド東京とは】 

 知ってる人には今更なんですけど、このステージアラウンド東京って劇場ちょっと変わった劇場なんですよ。

周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージ、その中心に巨大な円形の観客席を配置。
巨大なお盆に乗った観客席、それ自身が回転しながら、舞台、映像、音楽、照明、全てが画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚を体験させてくれるアジア初の没入型エンターテインメント施設です。

「ステージアラウンド」ホームページより引用

https://www.tbs.co.jp/stagearound/theater/

youtu.be

 難しいことは分かんないけど、あなたが座っている座席が回るんです!そんで舞台はスクリーンでセットが出たり隠れたり。とにかく様々な舞台の使い方が出来ます!これを最大限活用してててプロジェクションマッピングとの掛け算で本当にいろんな景色を見せてくれる。これだけは体験しなきゃ分からない~!

 正直、この機能のせいで腹が立つこともあるっちゃあるんだけど*3、それ以上にワクワクすることもたくさんだった!だって普通の舞台はステージ上に川作れないでしょ!?ステアラは、360度に装置を設置できるから、セット換えなく回して転換できるので複雑なセットも奇抜な仕掛けも組み放題なんだよ~~~。あと、ステアラはスクリーンでセットを隠して映像を映しながら転換するので、暗転がなくずっと話が途切れずに進行する。だから没入感が半端ない。髑髏城は特に、すごく短い時間に起こった出来事の話なんだけど、ほとんど途切れることなく登場人物たちと近い体感で物語を辿れるんだよ……すごい。

 映画館で見るのに関係ないじゃん、映像じゃん、って思うじゃん!?!?確かに花鳥風まではあんまり感じなかったんだけど、上弦は編集のせいか何故か映画館が回った(気がした)。不思議とGを感じる(※三半規管が壊れたわけではありません)の面白いから、是非映画館で体験してくれ~~~!!!

 

【ざっくりあらすじ】

 かつて共に過ごした3人の男。そのうちの一人が天魔王と名乗り、関東で再び乱世の夜を甦らせようと侵攻を始めたので、残りの二人が締めにいく話。あらゆる人間模様が絡み合って美しい地獄を紡いでく様はあらゆるおたくに刺さるぞ!!!また、脚本は中島かずきなので小気味の良い台詞と七五調の見得切りで脳味噌が幸福になっちゃうよ!!! 

 

「season月 上弦の月」とは

 ステージアラウンド東京で行われた「花鳥風月極」シリーズの一つ。月は「上弦の月」「下弦の月」があり、新作5作品の中で、同一脚本・別キャスト唯一ダブルチームで行われた作品。花鳥風月極シリーズの中でも格段にキャスト年齢が若く、さらに上弦は演劇経験が少ない人もいたから「バブドクロ」*4なんて呼ばれていたりもしたんだけど、だからこそ生まれた若さ故の眩しさと疾走感、そして暴走と絶望、何より初演上演時のキャスト年齢と近いことにより、脚本の持つ青い力が爆発した作品。円熟した技というよりは、不完全だけど言い知れぬ疾走感とパワーがやばい。そういうタイプのエモに弱い人はきっと一緒に死ねると思う!!!!!一緒に死のうね!!!!!

 

【(主観に満ちた)メインキャスト紹介】

捨之介(福士蒼汰

(花=小栗旬、鳥=阿部サダヲ、風=松山ケンイチ、下弦=宮野真守

 かつて殿の元で青春を過ごした友達(ダチ)が誤った道を選ぼうとしているから止めに来た正義の味方。髑髏城シリーズの捨之介は基本的に天魔王を「倒す=殺す」のが目的で、初の「不殺」を掲げる捨之介だよ!甘ちゃんっぷりが伝わるね!!!でも、きっとオレならアイツを救える!純粋培養の眩しさから地獄を呼ぶ男。顔が良い。いつなんどきでも顔が良い。演劇赤ちゃんだったが、市川しんぺーさん*5という師がついた結果、ただのわんぱく幼稚園児になってしまった。福士蒼汰が乳首で感じまくったり、お馬鹿自由ににふざけて大人を困らす様子を見ることが出来るのは「髑髏城の七人 上弦の月」だけ!!!!!あと、顔がすごく良いです。

 

天魔王(早乙女太一

(花=成河、鳥=森山未來、風=松山ケンイチ*6、下弦=鈴木拡樹)

 捨之介・蘭兵衛の元ダチだったが、今は殿の名を騙って悪さを働く駄々っ子赤ちゃん。愛情が足りていない。たまにPMSが酷くて情緒不安定。「命の母」をあげたい。しかし、剣の腕だけは悪魔級で一人だけ産まれた時から早送りされている。圧倒的悪党なんだけど中の人が被害者面が世界一上手い役者なので(激褒めしてます)、おたくの情緒が狂わされてしまう。天魔王ちゃんは悪くないよ、悪いのは世界だよ……。ワカ・鳥を履修済みの方はお分かりかと思うが、「殿の元へ真っ直ぐ行け」と二度も送り出されたのに、まさかの天魔王として転生した業が都営大江戸線よりも副都心線よりも深い男。

 

無界屋蘭兵衛(三浦翔平)

(花=山本耕史、鳥=早乙女太一、風=向井理、下弦=廣瀬智紀

 色街・無界屋の主で捨之介と天魔王のダチ。義理と情と暴力捨之介同様、天魔王を止めるために城へ乗り込んでいくんだけど…???単車を乗り回し、窓ガラスを鉄パイプで割り、やんちゃなガキにはビンタをお見舞いするセクシーゴリラヤンキー。ちなみに最後の一つは比喩ではなく事実だから恐ろしいね!!!顔が良い。強そうだし柄が悪いのに、所作が美しいので育ちの良さを感じてしまうのでたまらない。ストーリー上、数多くの「髑髏城」おたくが人生を狂わされてきた無界屋蘭兵衛なんだけど、かなり異色のキャラ。私は上弦の殿と男の趣味が似ているので、歴代の蘭兵衛の中で一番好きです。*7しかし、無界屋蘭兵衛を決して許さない……私は絶対に許さない……許さねぇぞ!!!そしてめちゃくちゃ顔が良い。

 

霧丸(平間壮一)

(花=清野菜名、鳥=清水葉月、風=岸井ゆきの、下弦=松岡広大

 90年から風までの髑髏城では沙霧という女の子だったキャラクターがまさかの男体化。従来の髑髏城ファンを混乱と不安の渦に叩き落とした存在。でもきりちゃんの優秀さの前ではそんなの些末なことだったのさ!城作りの一族の男の子で、とある事情から天魔王に追われている。上弦のデキジュ*8。情緒不安定でムラッ気のあるメインキャストを持ち前のお芝居反射神経で支え続けた職人。そのあまりの可愛らしさと健気さに公演期間は「きりちゃんを愛でるおじさん人格=通称・きりちゃんおじさん」が多数のおたくの精神世界に現れた。きりちゃん、かわいいよきりちゃん……おじさんだよきりちゃん……。みんなも上弦を見て精神世界におじさんを飼おうね!!!

 

極楽太夫(高田聖子)

(花=りょう、鳥=松雪泰子、風=田中麗奈、下弦=羽野晶紀

 蘭兵衛が経営する色街の太夫、と見せかけた肝っ玉母ちゃん。女が好きになっちゃうタイプの女で、どこまでもついていきたくなる。本作の数少ない新感線劇団員枠。はみ出しがちな悪ガキ客演坊主たちを深い愛情と懐で抱き締めて新感線色に染め上げてくれる、日の本イチのイイ女。

 

 兵庫(須賀健太

(花=青木崇高、鳥=福田転球、風=山内圭哉 、下弦=木村了

 関東の平野でキャンキャン言ってるぶいぶい言わせている、荒くれ傾奇者集団・関八州荒武者隊のガキ大将。蘭兵衛の色街によく出入りしている。上弦のリアコ*9であり、スパダリ幼稚園児。髑髏城は、彼の成長の物語でもあるんだよ!!!中の人は芸歴20年の大ベテラン様で、暴れん坊上弦のペースメーカーだった。芝居の中心外で小芝居を打ちまくっていたが、まさかのゲキ×シネでその音がことごとく拾われて大勝利となる。私は須賀健太くんの大ファンなんですが、その人の空白の人となりが透けて見えるような、描かれない部分の人生も丁寧に重ねたような芝居=ミルフィーユ芝居が最高なんですよ。天才。須賀健太くんの持つ友情!努力!勝利!な週刊少年ジャンプ力に痺れてほしい。

 

狸穴二郎衛門(渡辺いっけい

(花=近藤芳正、鳥=梶原善、風=生瀬勝久、下弦=千葉哲也

 蘭兵衛の経営する色街に来ていた浪人なのだが実は……?「♪迷うな!セクシーなのキュートなのどっちが好きなの?Ⓒ松浦亜弥「ね~え?」」なおじさん。キュートでお茶目なお侍さんかと思ったら、突然めちゃくちゃセクシーな顔をしてくる二面役者。

 

ゲキ×シネとは?

「演劇」というライブ空間で体験できる迫力や興奮、感動をもっともっと多くの人に知ってほしい!味わってほしい!!

そんな思いから、私たちは演劇の映像を映画館で上映する<ゲキ×シネ>をスタートさせました。

(中略)

「劇場中継ってタイクツなんじゃない?」とお考えのかた。

<ゲキ×シネ>はきっとそんな考えを打ち崩すことになります。

何十台ものカメラワークを駆使して、画面いっぱいに広がる迫力の映像は、見る人を惹きつけ、映画館であることさえ忘れるほどの舞台の緊張感と臨場感を体感頂けます。

従来の劇場中継とは一線を画した、あたらしい映像体験でもあります。

 

ゲキ×シネホームページより

http://www.geki-cine.jp/about/ 

 つまり、"劇""シネ"マで体感できる画期的システム!!!

「でも映画館で上映する演劇ってライビュがあるじゃん?」ってって思ったそこのあなた!主に2.5現場のあなた!ゲキ×シネは全然違うんだよ!!!たくさんのカメラで撮った映像を大スクリーンで映えるように編集されているのはもちろんのこと、映画さながらにスローモーションを使ってみたり、色んな音の強弱を絶妙に調節されてたり、とにかく映画館の大画面&爆音で見ることを念頭に編集された特別版なんだよ~~~!!!劇場で何回も見たことのあるあなたも、ゲキ×シネだと座席側からは見えないような表情が撮影されて抜かれていたりするから、気分は初見になっちゃうよ~~~!!!実際、両手両足の指で足りないくらい上弦を見た私でも、ゲキ×シネでは見たことない角度の映像があったりしてチビりそうになっちゃった……。

 しかも何が最高かって、東京の陸の孤島豊洲の劇場でしかやっていなかった&1回13,324円だった作品を、何とたったの2000円ポッキリ、さらに日本全国色んなとこで見ることが出来るんですよ!!!!!最高!!!!!天才!!!!偉い!!!!!ノーベル平和賞!!!!!しかもステアラの薄っぺらいカチカチ椅子じゃないし、1本300円の貴族いろはすだってない。ああ、ここが天国。

 

 さて、ここまでは作品のいろはを書いて来たけど、こっからおすすめ文だよ。ちなみにここまでで6000字を超えている。薦めるための文章としては重たさがやばい。

 

こんなあなたにおすすめ!キーワード

「若気の至り」「相互不理解」「眩しさから生まれる地獄」 

  これは私が一番刺さったとこ!従来の髑髏城は「勧善懲悪に基づいてヒーローが悪を倒す」話という側面だったんですけど、主人公が不殺を掲げたことによって色が全く変わり「道が違った昔馴染みを止めるために俺が立ちあがる」という当事者性の異様に強い物語に様変わりしたんですよね。けど、思想って簡単に変わらないし違った道はそう簡単に変わらないことを大人になればなるほど痛感することって多くって。「自分が誰かを変えられる」っていう感情は意外と尊大な思い込みで、実は相手の思想の根幹を変えるという行為が残酷な側面を孕んでいることに若い時ほど気付かない。だからこそ相互不理解から生まれるすれ違いは地獄のような色を見せるし、眩しい若者しか出せない苦しみっていうのはある。そういうのが大好物なおたく、絶対に「上弦の月」を見てくれ!!!若さの持つ無鉄砲な武器ってやっぱりどうしたって存在するし、命が最も燃えている瞬間の煌めきって何物にも代えがたいんですよ。例えば、溢れ出る生命力の発散やひりひりする残酷さ。福士蒼汰の身体に芝居中に出来た痣とか靴擦れが、一週間後にはぴかぴかに治ってる新陳代謝の早さとかね!!!!!やばくない!?生命の輝き。

 発展途上の若者が苦しんで藻掻けば藻掻くほど地獄が深まって、けれどそれでもを目指して駆け抜ける。そんな若さと生命力大爆発な瞬間を、未完成のエネルギーを、全身にじゃぶじゃぶ浴びたい人!!!噎せ返るほどの輝きで窒息できる超おすすめ作品だよ!!!

 

「顔が良い」「キャラクター造形が天才」

 いや、物理でもはちゃめちゃに顔が良いんだけど、これは概念の意味も含みます。これは「上弦の月」だけじゃなく、新感線全体に言えることなんだけど、登場人物の造形が限りなくキャラクターに近い。悪者は分かりやすく悪者で、良いものは分かりやすく良いもの。現実に存在しそうなギリギリラインを攻めてる、色鮮やかでど派手で見ていてワクワクするようなメイクと衣装。

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宣材写真より

https://l-tike.com/play/dokurojo/tsuki/index.html

 

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これはマスコミ用の提供写真

https://movies.yahoo.co.jp/movie/367304/

全て権利は、(C) TBS/ヴィレッヂ

 

 どうです!?!?漫画やアニメにも近いような世界観と現実とのマッチ!!!そのバランスの良さ!!!これを大画面の良画像で見たら普通に脳味噌が溶ける。衣装見ているだけで本当に楽しいんだよ。細かい部分のディティールとか凄いし、早く円盤一時停止したい。私は良く出来た(超大事)群像劇がとっても大好きなんですけど、群像劇を魅力的に仕立てるのには個人のキャラクターと物語が重要なんですよ。見た人が誰かしら刺さるような個性を散りばめなきゃいけない。髑髏城のキャラクター造形は、その点がとても上手い。見た目も内面も被りがなく、おたくのハートに誰かしら刺さるような作りになっているのは本当に神の手仕事って感じ。しかも、マジでめちゃくちゃ顔が良い。顔が良いです!!!!!(これは物理)公演中、season月はジャニおたの方とか若手俳優のおたくの方が沼って通っていたのも分かるよね。あと、意外と女子ドルの女おたも通ってた。これは一つ上の項目、若さゆえの煌めきと未完成のエネルギーに惹かれてかもしれない。ジャニおたと、女子ドルおたは後半のシンメ項目も是非読んでね。

 

中島かずきの七五調」「プロメア経由新感線行き」

  やあやあ、10億円を生み出した*10女たち!!!ご機嫌うるわしう!!!!!今度は髑髏城もよろしく頼むな!!!!!

 プロメアで爆発的に中島かずきという麻薬の中毒患者が増えたと思ってるんですけど、そういうおたくは本当に髑髏城だけじゃなく新感線の舞台を見てほしい。中島かずき39年かけて歩んできた劇団なので。あと、新感線の演出家であるいのうえひでのりという現人神は、中島かずきとの付き合いが高校生の時分からなので、マジでかずきの書く世界をこの世に具現化するミラクルパワーは人類トップクラスだと思います。七五調のセリフに見得切り、スピード感のある立ち回り、アニメや少年漫画を人間でやるってことを40年近くやってるんですよこの人たち!!!

 プロメアの持つ、スピードのある展開と派手な面白さ、シリアスな展開とギャグテイストな展開をかわるがわるぶつけて情緒破壊してくる感じ、勧善懲悪なのにそれだけでは済まされない脚本、愉快痛快なのに地獄、クソデカ感情に翻弄された生真面目な男などにグッと来た人はマジで見に来て。あなたの信じた中島かずきを信じてくれ!!!あと、声帯からリオ・フォーティアの声を出す男が「燃やさなければ生きていけない」をやってるから……中島かずきはね、早乙女太一に何かを背負わせて村を焼かせるのが大好きなんだよ……。あと、滅殺開墾ビームはないけど旋風稲刈り剣はあるからよろしくね。

 これは頷きすぎて首が取れるかと思ったお友達のツイート。

 

 あと、仮面ライダーのおたくたち!!!フォーゼが好きなおたは「上弦の月」は必修科目で頼むな。中島かずき×福士蒼汰の再来なので!!!

 

「男同士のキスシーン~地獄味を添えて」

 これはお友達の鍋敷さんのツイートが分かりやすいのでそれを見てね。

  2004年版から始まったシーンなんだけど、がっつり毎公演してますね。しかしまあ、キャーっていうより情緒ぶっ壊ししんどい極みな地獄キッスなんで精神を強く持とうね……。中島かずきの人でなし力が炸裂している。ちなみに、鍋敷さんのツイートで初めて知ったけど、早乙女太一は舞台上で地獄のキッスを207回こなしたってそれが一番の地獄だな!?!?

 

「シンメは運命」「シンメは背中合わせ」「シンメとともにおたく人生歩んできた」

 得意分野が来たよ~~~!!!!!私は「シンメは宇宙 」だと思っている運命論者なんですけど、とにかく「髑髏城の七人」は様々なシンメが揃っていて楽しいんですよね。「season月」はそのシンメの描き方が特に秀逸。まず、月のシンメ力を上げている一番の理由は沙霧→霧丸の変更じゃないかなぁと。女の子の方がストーリー的にしっくりくる側面は大きいんだけど、男の子になることによって相棒感が増したのは間違いないと思います。以下は私が勝手に作ったシンメカタログ上弦編です。刺さるシンメがあったらすぐさま劇場にGO!

 

【捨之介と霧丸】

 相手の"生きて行く意味"を支えるためのシンメ。そして苦楽を超えた先にある相棒と親友。

【捨之介と天魔王】

 光と闇のシンメ。救いたい光と救われたくない闇。無理矢理照らされた闇はどうなるのか、暗闇に関わりすぎた光はどうなるのか。劇場でお確かめください……そこは居心地の好い地獄温泉でした……。

【天魔王と蘭兵衛】

  互いの人生を狂わせた人間同士のシンメ。背中合わせのシンメ。仲良くはなれないいけど、爆発的なシンクロ率を見せて見るものを狂わすタイプ。絶対に友達にはなれない。不仲シンメのおたく、いるのは分かってるんですよ!?!?

 

 作品内だけでなく、ダブルチームのもう片方「下弦の月」との間にも沼なシンメが点在するから、シンメのおたくは次の項目も読んでね!

 

「運命の0番と努力の0番」「ダブルチーム制」「見比べ食べ比べ」

 私が上弦沼ったもう一つの理由がこれ。スポーツのチームor学校対抗系、AKBのチーム制など、カラーが違うチームが肩を並べて切磋琢磨するものが好きな人は「髑髏城」の中でもseason月がおすすめ! 「season月」は上弦と下弦がほぼ全員違うメンバー*11で脚本は全く一緒なんですけど、それなのに物語が全く別物に見える!!!これ、当時本当にびっくりした。役者の解釈、噛み砕き方によって人物像が変わるし、それによって台詞の持つ意味も、キャラクターの関係の見え方まで違う色に見えてくるのは本当に不思議で面白いんですよ。だから、是非「上弦」だけでなく後ほど公開予定の「下弦」も併せて見てほしい。演劇の新しい可能性を感じます!以下、個人的に感じたメインキャストのイメージの違い。

 

【捨之介(上弦・福士蒼汰、下弦・宮野真守)】

 これは当時からこう例えているんですけど、上弦は前田敦子さんで下弦は大島優子さんです。上弦の福士蒼汰運命に選ばれた0番。下弦の宮野真守努力と実力が道を作った0番。どっちも魅力的なセンターなんだけど、持ってる色が全く違う。なので捨之介が背負う光の傲慢さの種類が違うんですよ。上弦は運命が選んだセンターで、負けを知らない傲慢さ。下弦は実績があるが故に過信をした男の傲慢さ。どちらも光の主人公なんだけど、その種類が違うので物語の中心軸が変わってくるんだよ!!!!!上弦は濁りを知らない爽やかヒーロー、下弦は清濁飲んだ頼れるあんちゃんって感じですね。

 

【天魔王(上弦・早乙女太一、下弦・鈴木拡樹)】

 怒りの種類が上弦は感情型、下弦は理性型。この一言に尽きますね。でもどっちも面倒くさい男なのは間違いない。っていうか、見た人なら分かると思うんだけど下弦の天魔王と上弦の蘭兵衛だと地獄は起きず「勝った方が正史」という歴史の王道劇になってただろうし、上弦の天魔王と下弦の蘭兵衛だったら「たわしコロッケと財布ステーキが出てくる」昼ドラ*12になってただろうから、キャストの妙を感じる。

 

【蘭兵衛(上弦・三浦翔平、下弦・廣瀬智紀)】

 多分、上弦下弦で最も違う。そして最も背中合わせのシンメを感じる。女子アイドルNMB48で例えると、上弦が山本彩さんで下弦が渡辺美優紀さん。渡辺さんが卒業するときに残したシンメ界の大名言「最後まで友達のような関係にはなれなかったですが、今までの人生で一番の運命の人です」が似合う。義理を大事にしながら己のスタイルで突き進む強そうに見えるけど時折見せる脆さにぐっとくる上弦蘭、人に愛されることで自我を培った庇護欲をそそるタイプだけど実はしたたかに我が道を迷いなく突き進んでいる下弦蘭。正反対の魅力だけど、どっちも外道人の人生を狂わせるタイプなので超最高。

 

 同じ脚本を別キャストの解釈で見ることが出来る作品なんてなかなかないので、今までにない楽しみ方が出来るよ!!!併せて下弦もチェックしてね!!!

 

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 君たちはつべこべ言わずに見て、感想を送ってきてください。初見の感想は何よりの栄養。私を生かすつもりで是非よろしく頼む。

 

 ※最重要※上映情報

 さすがにここまで来たら興味を持ったよね?こんなはちゃめちゃに面白い作品がたったの2000円ポッキリなので、みんな見に行こう!!!

 

いつからどこでやるの?※2022/12/22更新

神州ゲキシネに合わせて上映復活!!!!!感謝!!!!!

gxcblog.exblog.jp

 

【上映スケジュール】
1月4日(水)  《上弦の月》 K2
1月5日(木)  《下弦の月》 K2
1月6日(金)  《上弦の月》 新宿、横浜、梅田、京都、博多
1月10日(火)  《下弦の月》 新宿、横浜、梅田、京都、博多
1月11日(水)  《上弦の月》 新宿、横浜、梅田、京都、博多
1月12日(木)  《下弦の月》 新宿、横浜、梅田、京都、博多

 

 公演スケジュールはサイトからの引用です。最新の情報は下記のサイトをチェック!

髑髏城の七人〜Season月《上弦の月》|ゲキ×シネ - 「演劇×映像」の新感覚エンターテインメント

 

 また、上映が実施されていない地域でもあきらめないで!随時色んなとこで追加されていくよ。こまめに公式をチェックしようね。ちなみに名古屋が封切り最速上映だったんだけど、都内在住の私は遠征をした。大丈夫、ゲキ×シネ遠征は普通だよ!!!!!

 あと、公式へのご意見はこちらから送れるよ。熱い想いで上映を引き寄せるんだ!!!!!

www.geki-cine.jp

 

 「髑髏城の七人 season月 上弦の月」を出来る限りたくさん映画館で見るためには、多くの人が足を運ぶことが必須なんだよ!布教は己への延命措置作業でもあるんだ……これに関してはきっとプロメアのおたくが実感してるはず(笑)とにかくめちゃくちゃ面白いから多くの人に見てほしいっていう常軌を逸した情熱だけは伝わったと信じています。

 

 みんな「髑髏城」で待っているよ!!!!!早くこっちの世界へ来てね!!!!!

*1:「プロメア」「グレンラガン」「仮面ライダーフォーゼ」なども書いてる脚本家。実は劇団☆新感線の座付き作家。嫌いなものは寒い喫茶店

*2:本年創設39年を迎えた老舗劇団。看板俳優は古田新太。舞台なのに少年漫画のようなスピード感と、派手さが特徴。現代社会に許された合法麻薬。率いているのはいのうえひでのりという現人神。

*3:あと、乗り物酔いする人はきついときあるので要酔い止めだった

*4:2011年版が公式に「ワカドクロ」と呼ばれており、それのオマージュ。早乙女太一さん発信

*5:本作の贋鉄斎役。劇団猫のホテル所属のキュートなおじさま

*6:一人二役。実はこちらがオオモト

*7:どの蘭兵衛を好きかは、どの殿と男の趣味が合うかだと思っています

*8:ジャニーズのデビュー組と呼ばれるお兄さん方を勘の良さと反射神経と気配りで支える"デキ"るジャニーズ"Jr."の略称。汗で濡れた床をサッと拭いたり、落ちた小道具をフリの一部に混ぜて回収したりする。

*9:若手俳優おたく用語。"リア"るに"恋"しちゃうの略。リア恋、ガチ恋とも言う。

*10:映画「プロメア」興行収入10億突破おめでとう!ありがとう!

*11:服部半蔵役の安田桃太郎さんだけシングルキャスト。地獄のスケジュールすぎて、おたくから保冷バッグいっぱいのR-1がプレボに突っ込まれていた。

*12:「たわしコロッケ」は「真珠婦人」、「財布ステーキ」は「牡丹と薔薇」というどっちもドロドロ極まる昼ドラに出てきたびっくりメニュー。気になった人はGoogle先生に聞いてみよう!