しおりん日記

同じアホなら笑わにゃ損!好きなものの話を書く!【twitter】@_shioring_

壁に向かって唱えるメタルマクベスdisc2の河野まさとさんが大好きだという話

 ダメだ。話足りない。正直ファンレターのこと*1がオオゴトになりすぎてあれなんですけど、disc2フェルナンデスの女、もっと話しておかないとdisc3に立ち向かえません。とにかくパール王、及びナンプラーちゃん、果ては下手のギターまでまだまだメタルマクベスdisc2の河野まさとさんについて話したいことが尽きないんだ!このままだと想いという重すぎるガスが体に溜まって爆発をしそうなので、ここでガス抜きをします。吐き出してまとめたい。記憶を記録にしたい。だって全然どこにも記録が残ってないんだもん!!!パール王なんて動画が存在せずパンフレット写真しかない!!!

 と、いうわけで基本的には壁に向かってぶつぶつ独り言唱えている変質者だと思って頂いて構いません。河野さんに沼の予感を感じながらも落ちないように気を付けながら、沼淵ひょこひょこゲキシネばかり黙々と見てた女にとって、生・河野さんの沼に入門するには最高だったdisc2。より取り見取りの魅力全部盛り、へいお待ちー!状態だったdisc2。お……恐ろしい!!!とにかく河野さんを双眼鏡で標準定点カメラ*2していた女による、妄想も自己解釈も盛りだくさんの文章を残しておく。これぞ偏愛の果てです。メタルマクベスdisc2全体、そしてパール王のおおまかな解釈と感想については既に書いた考察ブログをご覧ください。

shioring78.hatenablog.com

 何度も言いますが、この先は沼にずっぽり嵌まったフェルナンデスの女による偏愛の果てです……。とにかく拗らせてて主観が強すぎるので話し半分で聞いてください。頼む。

 

日替わりとお茶目下ネタの発散場・下手ギターさん

 初日から下手の黒髪プードル風ギターが河野さんだと分かってよく定点をしていたんですけど*3、本当に後半になるにつれてガンガンお遊び入れてくるの最高だった…。ナンプラーはそもそも出番が少なく(いや、黒髪ギターの方が少ないんだけど)、パール王はあまり崩せないキャラなので、ここでおふざけをぶち込んできた感、めちゃくちゃ感じてしまった。好き。

 下手ギターさん、初日は間違いなくちゃんとずっと真面目にギターしてたんですよ。一体いつからあんなに股間のキャラクターになったんだろう…。ちなみに両サイドのギターさんは、主に王専属ギタリストとして流れる音楽にギターを弾く当て振りをしていたんですけど、その他に下手ギターさんはレスポール王がラスクの話をしているときの「ふざけるな!」という野次が固定のお仕事でした。そしたらね、その隙間を縫って遊び始めたんですよ。遊んでいたのは「炎の報告」の途中でヘビメタで悪酔いした王様がげーげー吐いちゃった王様に気付いたジュニア様が「水!水!水持ってきて!」とご所望したあとです。

 

【前半~ライビュくらいまで】

 いつの間にかチャックを開けておしっこをしようとしていた。おしっこは水じゃありません!!!!!王様に飲ませちゃダメ!!!!!一度、ベストのチャックを開けて乳を搾っていたって報告もありました。乳ならギリセーフ。

【ライビュ以後~千秋楽】

 股間が四次元ポケットになった。人類はね、2種類なんですよ。推しの股間からお芋が出たことある人と、そうじゃない人!!!まあ~~~、本当に様々なものを股間から出してはアンサンブルの鈴木悠華さんにあげていた。股間から、と言いつつ実は直前にポケットからこそっと出して股間位置に仕込むんですけど、そのときの顔が超~~~~小学生男子で最高!!!そわそわ悪戯っ子!!!大っっっ好き!!!

 以下、「河野さんの股間から出てきた物のメモ」という世界一無駄な記録です。*4

10月 7日 ガムシロップ

10月 8日 ガムシロップ

10月10日 お菓子のチョコ棒

10月11日 金色の包みのお菓子(ソワレ)

10月13日 ぽたぽた焼き的なやつ(マチネ)、仕込み忘れ(ソワレ)

10月14日 茶色くて丸い物体

10月15日 丸い何か

10月17日 白っぽい拳大のもの

10月18日 小さいものをみんなに配る(ソワレ)

10月20日 切り抜き(マチネ)、お芋(ソワレ)

10月21日 緩衝材のプチプチ

10月24日 シルバーの何か(マチネ)、ポイントカード(ソワレ)

10月25日 お尻から卵を産んだ!!!!!

 

 いやはや本当に毎日何が出るかわくわくしてました…仕込むのも楽しそうだったけど、見てる側も案外楽しかったよ。ただね、後半ジャニーズJr.の原嘉孝くんまで股間からストローを出すアドリブを始めるもんだから、河野さんがジャニーズ事務所に怒られないか冷や冷やしました!!!原くんのヲタクの女子がそれ見て「最低…」って言ってたって情報を見て心の底から「すまんな」ってなったヲタクだよ…!!!でもそういうイイ歳してお馬鹿な小学生男子なところが大っっ好きなので、今後も最低で最高なアドリブ、期待しております!

 

メタルマクベス二つの平行世界をナンプラーとパール王視点で

 ナンプラーちゃん、本当に可愛かった……良い子だった……いや犯人(と書いてネンチョウシャと読む)はこいつなんだけど*5。格好はどう見たって頭がおかしいんですけど、何となく育ちの良さを感じるんですよね。メタルマクベスってやっぱり一個のキーとして、過去と未来の繋がりっていうのはあるんだろうけど、そこをどう繋げるかっていうの役者さんの性格が出る気がする。これはあくまでヲタクの妄想ですけど、基本設定としてバンクォーとローラは同じタイプの性格(ちょっと情けないけど世話焼き兄貴分)、マグダフとグレコは正反対(忠義を尽くす真面目な男とダメンズ)だと思うんですよ。そして(ランディは主人公だから別枠として)、ナンプラーとパール王はそのちょうど中間。高貴な紫を身に纏いしっかりとオールバックにセットされた金髪を靡かせるとにかく正統派に美しいパール王と変態性個性の塊ナンプラー、見た目はとにかく正反対。ナンプラーの方向性は違えど、これはdisc1も同じだった気がします*6。だけどどちらのパール王&ナンプラー中身は寄せている。ランディがラストの一騎打ちで二人を混同するのも、共通している「強さと優しさ」に触れるからなんですよね*7。でも、その「強さと優しさ」のアプローチがぜんっぜん違うんだよ、disc1とdisc2!!!disc1の方は王道な「人の気持ちに寄り添う優しさ」と「寄り添ったとき発揮される強さ」って感じなんですけど、disc2の河野さんはその解釈?というか演じ方?がすごーーーく亜種だった気がする!!!そして私はめちゃくちゃにその亜種が刺さってしまった…!!!いのうえ神の御意向か河野さんの意向かは分からないんですけど、とにかく河野さんから発信されたその解釈がツボでツボでしょうがなかった…。最初は受け取る側である私の受け取り方の問題かとも思ったけど、割とみんな同じようなことをブログやtwitterに書いていたので、やはり発信がそうだったんだと思います。

 ちょっと順番逆だけどまずは「強さ」。河野さんのナンプラーとパール王の「強さ」は「芯の強さ」「意思を貫く強さ」に全振りされてる気がするんですよ。粟根さんのパール王も芯は強いけど、同時に人に寄り添う優しい柔軟性を感じる。河野さんはとにかく芯が強い。ナンプラーもパール王も極端に言うと己の価値観だけを信じている感じがして。二人とも明確に自分の中のルールや美意識が存在していて、人や環境に左右されない異常な強さを感じるんですよね。限りなく頑固に近いような。ナンプラーはきっととやかく言われたけど、あの髪型や服装が自分の中で正しいものとしていて、どんなにバンドのカラーと違っても貫き通している。パール王もきっと反乱軍を招集するときに、自国から反対意見出たと思うんですよ。だって自分は関係ないのに、他人の私怨に国賭けちゃうんだもん。実際やべー王様ですよ。disc1はランディとパール王に昔仲が良かった雰囲気をむんむん感じるんし、粟根さんのパール王がとても智的な王に見えるから今後の政略含めで加担してる感じするんですけど、disc2の二人は国を賭ける程に仲が良かった過去を感じないし政治的な匂いもしないんですよね。で、この辺りが次の「優しさ」に掛かってくるんですけど、河野さんのパール王とナンプラーにとっての「優しさ」って「自分の尺度で考えた優しさ」って感じなんですよ相手に寄り添っているわけではなく、自分の価値観で計っている。一番分かりやすいところでいうと、産気づいたシマコを粟根さんのナンプラーは介抱するけど*8、河野さんのナンプラーは介抱しないんですよね。きっと河野ナンプラーにとってマグダフは裏切り者で*9、シマコは介抱するに値しない人だったのかなって…。なので、自分の価値観、例えばパール王の思う正義や情けに合ったからジュニアには優しくしたんだと思います。そしてその価値感に則り、全てを賭してしまうって感じ。

 この演じ分けの差を感じるのがとにかく本当~~~~~に大好きだった!!!!!っていうか、実際河野さんこの役やるの結構大変だったんじゃないかなって思うんですよ。アフトでもそれが伺える発言をしていたし*10、やっぱり初演でめちゃくちゃお芝居の上手で芸達者な先輩が当て書きされた役を、しかも前後で本人が演じる公演に挟まれて演じるってめちゃくちゃプレッシャーだと思うんですよね…。私ならしんどくて死ぬ。でもそんな中で、同じセリフ同じ立ち位置なのに全くアプローチの違うキャラクターを打ち出してきたの本当に凄いなぁって推しの贔屓目ぱりばりだろうけど思っちゃいます!!!最高!!!偉い!!!カッコイイ!!!大好き!!!違うそれぞれのナンプラーの強さと優しさがそれぞれのバンドにとても合っていた気がするんですよね。disc1って本当に仲良しグループでその結びつきでやってたから、技術ベースで新メンバーが入って来たぎこちなくなったであろうときに人の心に寄り添えるナンプラーの存在は大きかったと思うんですよ。disc2はグループが浮ついてて年齢もぐちゃぐちゃだしメンバーの系統もめちゃくちゃだしだったと思うんですけど、そんな中で全くぶれないナンプラーは迷子になったときの道標になったと思うんですよね。そういうカンパニーカラーと合わせて考えるの本当に楽しくって沼だな~~~!!!!!

 

憎めない自由人だったナンプラーちゃん

 河野さんのナンプラー、本当に芯がぶれない自由人で面白かった。粟根さんのナンプラーが可愛くて超絶大好きだったんですけど、っていうかあれは人を沼へ引き摺り込むATM製造機なキュートモンスターだった…絶対あざとい。最高。貢ぎたい。そんで、対して河野さんのナンプラー、粟根さんのナンプラーのように沼みはないけど、本当に憎めないタイプの可愛さだった。多くの人が二番目に好きなメンバーで名前を挙げそうな感じ(笑)

 あとさ、凄い不思議なんですけど、何と言うか、あんな恰好をしているのにナンプラーって育ちが良さそうなんですよね、恐ろしいことに。松ぼっくりでいい」と許可されたあとの天真爛漫な「うん!」とか、お母さんからもらったっぽい手作り感のある御守り下げてるところとか、常ににこにこして人当たりの良さそうなとことか、ウインナー食べたいユウキにこっちにあるよって手招きしたりとか、真っ先に元社長に挨拶に行くところとか、定点カメラのヲタクなんで挙げたらきりがないんですけど!!!とにかく太陽の元で愛情をたっぷり浴びてすくすく育った感じ、めちゃくちゃする。本当に見れば見るほど育ちの良さを感じる辺りがとっても面白かったです…どうやったらあんなキャラクターが出来るんだろう。摩訶不思議。

 あと、河野さんドラム苦戦してたの凄い伝わったけど*11、常に目が真剣なのでしゃかりきに取り組んでることも伝わってそういうところも含めてナンプラーが憎めなかった(笑)何かドラムに関してだけいうと、成長ドキュメンタリーを見ているような気持ちになってきて、千秋楽付近でスティックがくるりと回った瞬間、心の中でスタオベしちゃったよね…だって本当にずっとゆらゆら左右に揺れてるだけだったんだもん!!!でもあんなに「出来たーーー!!!回ったーーー!!!」って思ったのにdisc3初日で粟根さんのスティック回し見たら全然違った。出来てなかった(笑)

 最後に一つだけ。ナンプラー、というか河野さん、春巻きを食べる演技が異様に上手すぎませんでした!?!?「世界春巻き食べ真似王決定戦」があったら、河野さん相当良い線いくと思う(ない)

 

声の演じ分けで感情が際立つパール王の凄味

 あーーーん!!!!!disc2ブログで死ぬほどパール王の話したけど、まだしていいかな!?!?\いいよ!/

 パール王、考えれば考える程あの美しくてどこか青さを感じさせるビジュアルが役柄の核を支えている感じがして凄すぎたな。ビジュアルが役柄に持たせる説得力が凄い。そしてその役柄にビジュアルを寄せられるのもなかなか出来ない役者さんの力だと思うんですよね。恐怖を覚える程に清廉で正しい王、眩しすぎる光で悪を一切理解しない王、台詞回しは勿論だけどあのビジュアルによる説得力めちゃくちゃあった。あと、ビジュアル以上にめちゃくちゃ大きかったのは絶対声の力だと思うんですよ。私、もともと河野さんを好きになった大きな理由の一つがあの真っ直ぐでブレない、どこにいたって一瞬で届く、気持ちの良い声なんですよ。群衆の中でもぽーんと抜けて耳に届く、張りのあるあの声!!!その声が、disc2では様々な色味を見せてくれたから本当に脳味噌がとろとろに蕩けてしまった……。ナンプラーのときは無邪気に、そしてパール王はほんっとうに色んな色を見せてくれましたね……思い出すだけで、うっ!!!また、脳が……溶ける……(脳死

 ここから先は本当に気持ちの悪いヲタクの思い込みがほとんどなんで話半分で読んでほしいんですけど、最初の出だしの第一声(ファシズム国家のくだり)、本当にめちゃくちゃ丁寧で少し高めの甘い声なんですよね。育ちの良さ1000%。人をメロメロにする優しくて甘いモテ声。そして声先行で登場するのがあのビジュアル……いやいや人を殺すでしょ、こんなの!!!初日本当に気絶するかと思ったし、記憶が吹っ飛んだ。頭ぱっかーんって感じ。まずここで人は美しさに平伏すんですよ。知らんけどな!!!あの声で脳を揺らされ、ビジュアルでとどめを刺される。第一声は甘くて美で人を殺す声。そしてその声が、感情で震えて揺れるシーンがくるんですよ。ええ、グレコ一家惨殺のシーンは明らかに決意をした少し震える声。感情が昂った声です。興奮気味な音の上がり方と少しだけ震える力の入った語尾。パール王の妄信する正義に火がついた匂いがしますね、くんくん。あそこの冷静ぶってるけど少し感情の乱れが感じられる声、素敵だったな…はぁ。それからあの、disc1からの天才的変更「皆さん準備はよろしいですか?では、参りましょう!」ですよ!!!敬語煽り~~~!!!!!この変更をdisc2でするって決めた人*12、お金を早急に振り込ませてくれ……本当に自国の兵じゃない人に対しては礼節の態度を崩さない育ちの良さ……最高にd2パール王感の己ルールを感じて興奮で気化しそうでした……。そして、この次がですね、そうです!!!みーんな大好きな「名を名乗れ」ですね!!!いやぁ、いま思い出してもあの「名を名乗れ」の声、ゾクゾクしてしまう。ここで一気にトーンが落ちるんですよ。低く、底から響くような音。机上の出来事に過ぎなかったものを目の当たりにしたんですよね、ここで。あの全身で威嚇するような声、本当に硬い棘で覆われたみたいな響きで好きだった……またここでどっしり腰を落として真っ直ぐに剣を構えてる姿が美しくて最っ高なんですよ。何回見ても「せ、せ、世界一カッコイイ……死ぬ……」って打ち震えていた。そしてそこからマクベスと名乗られて驚き気の抜けた「ま、マクベス!?」のふにゃっとした声も最高だったし、その直後の「ナンプラー!?私はそんな間抜けな名前ではない!」の怒りが滲んだ声色も素敵だし、次に来る「私の名前はフェルナンデス国のパール王」の誇りで満ちた凛と清廉な声なんてもう痺れちゃう……そうです!!!河野さんの声が大好きなんです!!!!!あーあーあー……そしてきちゃいましたね、disc2河野まさとパール王の瞬間最高視聴率シーン(しおりん調べ)、「黙れキチガイです。いや、本当に「黙れキチガイ」凄すぎた……何度見ても臓物がぎゅんっってなったよ。人は、あんなにも拒絶を表せるんだな……もう何億回も語ってるんですけど、河野さんのパール王の一番大好きだったところが「悪に対する圧倒的な無理解」を想起させるとこなんですよ。人が完全に悪へ堕ちることはない、だから本物の悪は人ではないという感じ。ここには前述した強さも含まれているかな、と。自分の価値観が全てで、パール王はきっと「王になるために人を殺す」なんてことは人間に出来る所業だと思わないんですよ。とにかく意味が分からない。だから正すとか出来ないんですよきっと。知らんけど!!!目の前にいるのは人の言葉の通じない化け物で、化け物は退治する、本当にそれだけ。って感じ。はい妄想です。でも河野さんの「きちがい」の発音がカタカナ「キチガイ」で「気が違った」相手ではなく「キチガイ」化け物に聞こえるの本当に最高だった……大好きすぎる。あと、この瞬間の声が恐怖に引き攣って聞こえたんですよ!!!その前の斬りかかりの「黙れ!」は100%怒りなのに、「黙れキチガイ」は怯えの声色を感じて。目の前の生き物の正体が分からない感じ、拒絶する感じ、とても凄い……。しかも、このシーンの表情がまた凄いんですよ!!!あの大きな目が零れ落ちそうな程に見開かれるの……恐ろしいくらい目が訴えて来るんですよ、「目の前の化け物は意味不明で怖いから斬る」もっと端的に言えば「(ランダムスターは)意味不明だ、気持ち悪い」みたいな!!!いや、受け取り側の妄想なんですけど!!!!!

 とにかくあのビジュアルと相まって己の正義にそぐわぬものを拒絶して生きる、悪に寄り添うことのない正しき美しさの残酷を感じて何度見たって堪らなかった。この「黙れキチガイ」のせいで正気を失って通い詰めた感、大いにありますね。

  ところでさ~~~!!!河野さんのパール王様って一歩間違えばサイコパスみたいなとこ、本当にありますよね。己の価値観を妄信してるって、その価値観が真っ当じゃなければあっという間にサイコパスなんですよ。ドストエフスキーの「罪と罰」を思い出したりしちゃう。意外と河野さんのフェルナンデス国、政治とか心配になるんですけど*13、国民は絶対あの美しい見た目と甘くて凛とした声に惑わされて王を愛してしまってる感、どうしたって感じてしまうよね。やっぱり美は信仰を産むからさ……!!!冷静になれば明らかにあんな人の意見を聞かなそうで自分の価値観を妄信している王様の国なんて住んだらヤバそうなんですけど、あの声を聞いてお姿を見るとすぐに脳がぐずぐずに蕩けて「フェルナンデス国の女でーす!!!国王は最高!!!納税したい!!!ってなってしまうので、私はもうすっかり信者です!!!!!ありがとうございました!!!!!

 

 はぁ~~~~~満足した~~~~~!!!とにかくこの正気を失った状態を記録しておきたかったので満足しました。すっきりしたぜ!!!本当にこの妄執と偏愛を手紙に書かなかったことだけは褒めてほしい。というわけで、disc2河野さんに狂わされた日々はとてもとても幸せな日々だった。

 と、いうわけで円盤を心待ちにしつつ、偽義経に備えたいと思います。

 

 いつか河野さんにサイコパス役を演じてほしいっていう欲望は膨れ上がった。「空が青かったから」とか意味不明な理由で、返り血に塗れた美しい顔に笑みを浮かべながら優しい声で讃美歌とか歌って村丸ごと惨殺をする役をしてくれ……私の性癖に刺さるので。

 

*1:ファンレターに関するアンケートを行ってます→

http://shioring78.hatenablog.com/entry/2018/11/05/120138

*2:キャスト固定で舞台の板に現れた瞬間から捌けるまで追いかける行為。楽しみ方として邪道な自覚はある。けれど止まらないのがヲタクの業。

*3:ちなみにdisc1は上手のファンキー赤髪ギターがパール王役の粟根まことさんでした。

*4:抜けがあるので他に知っている方は教えてください!

*5:バンクォー岡本(49)が年長者だといじられてキレる描写がありましたが、真の年長者はナンプラー(50)です。

*6:キュート方向に寄せた見た目で幼い話し方をするナンプラーと威厳と知性が漲る重厚なパール王

*7:一騎打ちのときのランディ台詞より

*8:ちなみにd3でも介抱していたので、これは粟根ナンプラーの明確なキャラづけだと思われます

*9:マクベスを殴ったマグダフに何度もタイキックする描写がありました

*10:「今はいっぱいいっぱい」という発言がありました

*11:前半はしょっちゅう当て振りがずれていた

*12:d1d3の粟根パール王は「みんな準備はいいか!?行くぞ!」でこれまた民衆を率いる王として最高

*13:粟根さんのフェルナンデス国は凄く住みたい。本当に住みたい。民に寄り添って幸せにしてくれる。

大好きな人にお手紙を書く話がしたい

 レターセット業界ってヲタクが支えてるでしょ!?って思う今日この頃、ヲタクの皆さん、手紙書いてますか?私はめっちゃ手紙、書いてます!

 様々なジャンルのエンターテイメントを摂取し、そのときの生々しい感情を伝えられるファンレターってシステム、本当に最高ですよね。感動と感謝をダイレクトに届けられる。まあ、私の場合は届かなくったてもう吐き出せた時点で満足なので…何かもう、読むのダルかったら燃やして焼き芋*1でも作ってくれ。

 でも、読まれてないかもって思いつつ、やっぱり何というか作法まではいかないけど「これで大丈夫か」ってめちゃくちゃ気になりません?私は超気になります。めっちゃ迷子。いま、ファンレター迷子です。検索掛けまくってみたら、世の中は私のようなファンレター迷子がそこら中の森をさまよっているようです…。分かる、分かるよ!!!

 

 ということで、ファンレターについてのアンケートを取っています。

 あなたのファンレターのお話、聞かせてください!

 (2018/11/15締切です)

※追記※

頻度以外の自由記述はすべて必須ではありません!書きたくない人は空欄でももちろん構いません!!あと、根本的に誰にも知られたくない方は回答しないことをおすすめします!

t.co

 完全匿名です。なるべくチェックのみで答えられるような仕組みで作っています。ファンレター迷子にとっての一つの道しるべみたいになったらいいな、と思います。締め切り後、集計してこちらのブログで公開予定です。記述回答は特定できなさそうな形で前述の記事に引用させて頂く可能性があります。

 

 ちなみにですが、回答例として私の回答を置いておきます。

 現在、定期的にお手紙を出している方は3名いるのですが、1名はエゴサ大好き2名はインターネットオンチなので、オンチの2名について回答をしています(笑)

 

Q1.あなたが最もファンレターを出しているのは

(ジャンルによって事情が違う気がしたので設問しました)

①女性アイドル

現在は卒業しているので音楽関係ですが、手紙を受け取る体制が整っていないので、主に手紙を書いていた女子アイドル時代をベースに回答しています。

②その他俳優

Q2.その相手の年齢を教えてください。

(手紙のこだわりが変わりそうだったので設問しました)

①20代

②50代

Q3.ファンレターを渡す方法で一番多い方法は何ですか?

(名前や住所の書き方に違いがありそうなので設問しました)

①プレゼントボックス(会場預け)

②プレゼントボックス(会場預け)

Q4.普段何に書いてますか?

(単純にみんなのテクニックが知りたくて設問しました!!!)

①ポストカードやグリーティングカード

基本的に行事や季節の節目に出していたので。

②市販のレターセット

いまは市販、そのうちオリジナルを作りたい。

Q5.あなたが使うレターセット等のこだわりがあれば教えてください。

(単純にみんなのテクニックが知りたくて設問しました!!!その②)

①とにかく華やかで明るいものを選んでました。犬のモチーフが多かった。

②ちょっと変わった封明けデザインのものを、ずっと統一して使ってました。今はオリジナルのレターセットを作りたくて試行錯誤中。出来たらブログ記事を書くつもりです。

Q6.ファンレターの平均枚数は?

(これ、不安すぎてよく検索していたので)

①1枚

基本的には握手会でよく話していたので。あと推しは長い文章読むのあまり得意じゃなさそう。

②4~5枚

本当は2枚とかにしたいのにいつの間にかこうなってる。しんどい。

Q7.下書きはしますか?

twitterでも聞いてたやつです)

①デジタル媒体で下書き

②デジタル媒体で下書き

どちらもスマホ、tewitterのDMに下書きしてます。

Q8.本文内での相手の名前の表記は?

①名前+ちゃん

②名字+さん

Q9.どのくらいのペースで書いてますか?

(毎公演出してもいいのかな…って不安になったため)

①誕生日や大きな仕事があったとき、あと年賀状

握手で話すため、節目のときだけ

②お芝居の公演期間、ほぼ毎公演

気付いたらこうなってた。でも書くことなくなってくるから後半はペース落ちました。

Q10.自分の名前はどのように書きますか?

(これもtwitterでアンケート取ってた)

①本名フルネーム

郵送のときもあったので統一してました。

②下の名前のみ

ひらがなです。会場預けだけなので、いいかなぁ、と。

Q11.住所は書いてますか?

(これもtwitterでアンケート取ってました)

①市区町村まで

同じく郵送もあったので統一してましたが、何となく全部書きたくなかった(笑)なんでだろ…

②書いていない

会場預けのみだったんで書いてなかったんですが、友人が怪しいものと思われないために書いてるって言ってたのを聞いて実は書き始めた(笑)

Q12.手紙を書くときのこだわり

(みんなのテクニックや気持ちが知りたい系設問です)

①推しは日本人だけど日本語が苦手だったので(笑)、とにかく難しい言葉や感じを使わないように気を付けていました。あと、大事なとこに色を使ったり、メールのように絵文字を書いたり、とにかく普段文章を読まない子が読みやすい文面を心掛けてます。

②年齢がかなり上の方なので、失礼がないように気を付けています。あとやっぱり年上の男性だから安易に「かわいい」を使わないようにめちゃくちゃ気を付けてます。可愛いけど!!!!!

Q13.返事は返ってきたことがありますか?

(設問は友達と出し合って考えたのですが、これ気になってる人が多かったです。確かに興味ある)

①ない

②ない

そもそもまともに住所すら書いてこなかったので…でも①の子には握手で手紙の話をされたことがあります。

Q14.返信エピソードがあれば

ないので割愛。

 

 ざっとこんな感じになります!私は本当に特徴がない系のヲタクなので何も参考にならないとは思うのですが…。多分現場によって文化や様式も違うと思うので、様々な現場の話をお伺い出来たら嬉しいです!一人でもファンレターを書きたいけど迷ってるって方の背中を押したり、不安を抱いてる方の安心になるような集計が出来たらと思っています。

皆様のご回答お待ちしております!!!

 

*1:前回の公演で推しがアドリブで股間から芋を出したので…どういうことか聞かないでくれ。私もわからねぇ。

嵐で満ちた #メタルマクベスdisc2 を愛した秋の日々

 やあ、フェルナンデス国は無事に滅亡したよ!!しんどい!!!

 初めは暑かったのに、終わるころにはすっかり寒くて。そんな気候までジェットコースターだったメタルマクベスdisc2が千秋楽を迎えました。3枚しかなかったチケットも順調に二桁まで増え、口座はステアラダイエットで骨と皮になるまで痩せこけている。ほら女の欲は際限がないからさ…!ストーリー全体の繋がりと作品に満ちたラブ、そして完成度を愛したdisc1だったけど、disc2はキャラクターの個性と眩しさ(と顔面力)、そして成長の面白さを愛してしまった。季節柄嵐の夜に決行することが多く*1何度も帰りの電車を考えハラハラしたんですけど、ストーリーも同じようにハラハラな暴風雨のようだったdisc2。

 disc1にあってdisc2にないもの、あまりにもありすぎたのでdisc2は本当に人を選ぶ感じだったとは思います。ただ、disc2にしかない大きすぎる点はやっぱり疾走感と不安定さだったと私は思っていて。いやいやdisc1だって勢いあったよ!っていう意見もかなり各所で見かけたんですけど、どうしたって若さって圧倒的で替えの利かない武器の一つだと私は思っています。あの若者特有の弾ける瑞々しさとか、瞳の水分含有量の多いキラキラ感とか、肉体におけるバネの強さとか、発散される生命力のうるささとか、そういうのってやっぱり存在すると思うんですよ。そして不安定さも若さのもたらす一つで。明日には何が起こるか分からない、ぐらぐらと目の前にあるものをとりあえず積み上げて塔を作っていくような感じ。不安定で、けれど見たこともないものが出来ていくワクワク感。これはモスキート音と同じで、ある人には強く共鳴し、ある人の琴線には全く触れないものだとも思います(笑)

 disc1は若さがない代わりに贅沢な程の技術や、関係構築の凄味あって、それはそれは熟練の技巧を駆使した豪勢なフランス料理のフルコースみたいだった…disc2は何というか新進気鋭の創作料理みたい(笑)私はどちらも美味しく戴けました!!!ご馳走様!!!否定や拒絶は悪じゃないけど、不幸だとは思う。だって楽しめるものが多い方が人生幸せじゃない!!!

 というわけで、前書きが死ぬほど長くなりましたが恒例のアレです。卒論です。

 基本的に自己解釈をまとめただけ、最後に各役やキャストへの暑苦しい感想という構成になっております。

 

【disc2これまでのブログ】

shioring78.hatenablog.com

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 【形ばかりの目次】

 

人間になりたかった悪魔と、神様になりたかった女の子。つまりは夫妻の話

「殺しが好き」という業を背負った悪魔の子

 基本的に前楽と千秋楽が作品の答えと捉えるタイプなんですけど、最終週の松也ランディの確変っぷりヤバくなかったです!?その松也ランディに呼応するように、木場レスポールもみるみる表情が変わっていくもんだから、ライビュを含む前半だけの人と異様な方向に組み立って行った後半を見た人ではdisc2の感想が全然違うはず。舞台は生き物だ。とはいえ、後半見れなかった人が可哀想だから円盤に映像残してくれ!!!さて、この記事ではそんな後半のネオ松也ランディに準じて感想を書いてます。

 基本的に情けなくて小物の松也ランディ、ですが繰り返し見ている内に感じたんですけど最もギラギラと目が輝いていたのは冒頭の「綺麗は汚い」の殺陣なんですよね。爛々とした目で敵を斬り、高らかに歌い上げ、誇らしげに笑みを浮かべて。何と言うか、美しい程に輝いている。そして前楽と千秋楽、私の穿ったフィルタが掛かっていたのかもしれないけれど、レスポール王殺しのバルコニーシーンで斬りかかる直前、振りかぶりながらぎらりと目が光ったんですよ。綺羅星が目の中に、見えた。もう、あれが、本っっ当にやばかった。薄々松也ランディに感じていた「殺しが好き」という本質をまるで裏付けるようで。ひ、ひ、ひーーー!!!と感動とは違う鳥肌が立ったのを明確に覚えてる。一種の恐怖ですね。そうか、ランディは小心者で夫人の尻に引かれているように表層上では見えているけど、「殺しが好きな悪魔の子」なんだな、と。こうやって私のように、周りの人間は垣間見えるランディの悪魔性に怯えていたのかもしれない。松也ランディが、何となくESP軍に馴染めていないのも、夫人以外に心を開いていないのもそういうことなのかな。もっと言えば割とよく見かける感想、ランディローラとのいまいち距離のある親友っぷりってやつも、共に戦場に出ることが多かったローラが潜在的な悪魔に拒絶を持っていたのかもしれない。こうなるとグレコの「あなたが強すぎるからだ、ランディ!」の意味も何だか違って聞こえてくるから、人の妄想力ってすごいなぁ…(私のことです)

 ちょいちょい見える怯え方とか周りの距離を見ると、もしかするとランディは幼い頃から己の中の「殺しが好き」な悪魔、飼いならせない悪魔と戦っていたのかもしれません。知らんけど。*2そして、そんな悪魔の子に存在意義を与えてくれたのが夫人だったとしたら。そりゃ、夫人をがっつり信仰するでしょう!!!!!やったぜ加トちゃん!!!!!*3

 王の妻になりたい、大きいことをしたいと感じていた夫人。そして己の中の悪魔を持て余すランディ。夫人にとっては都合の良い男だったのかもしれない。けれど、自分の中の魔物を肯定し、存在意義を与えてくれた夫人はきっとランディにとっては神様だった気がするんですよね。戦いでたくさん人を殺して地位が上がるごとに褒めて撫でてくれて、そして私のために王様を殺して、とお願いしてくれる。にゃんにゃんシーンの安心しきった顔、そして私がとても大好きだった「すべてうまくいく」のまるで厳かな神託のような、あまりにも美しいシーン。あのシーン、本当に何度見てもとてもとても美しかった。特に「王は言った家族のために戦え与えられるものは全て与えると」の部分が大好きで大好きで。一度だけ、最前列のど真ん中で見れたんですけど、あまりの美しさに身体中の力が抜けて涙が止まらなかったことを覚えてます…。松也ランディの背中越しにそびえる櫻子夫人。神々しい青い光を浴びて、小さな体が何倍にも大きく見えて。脳を狂わすような甘くて強い歌声。全身の細胞が作り替えられるようで。耳から女の悪意を注がれたランディは「家族は私よ」でぱぁっと表情が一瞬で輝くんですよね。あの新興宗教を思わせる絶対的な神託と信仰のシーン、本当にやばかった…。悪魔は存在意義を与えられ、愛情を与えられ、こうして人に近付いたんじゃないかなって。もしかしたら近付いてないのかもしれないけど、人の歓びを感じることが出来た。もし、暗殺が成功してその後も国が平和なら、暗殺は正義になってしまうんですよね。史実にはいくらでも側近が王を殺して国が存続した例があって。上手くいけば、もしかしたら、やり方を違えなければ、信仰の方向を間違えなければ、悪魔の子ランディは人間になれたのかもしれない……って思うと情緒が死ぬ。

 

「大きなこと」を望んだ神様になりたかった女の子

 櫻子夫人、ほんっっっとうに最高だった初日見たときは完全に「メタルマクベス夫人」って演目で、千秋楽も1幕時点では圧倒的に「メタルマクベス夫人」なんですけど、2幕の松也がネオな追い上げで最終的には「メタルマクベス」に収まったってのが私の感想です。誰も聞いていない。

 夫人は「何かになりたかった」のかなって思うんですよ、私。あの思春期特有のもやもや、「何者かになりたい」という行き場のない直情、それが実体のない「大きなことをやりたい」=王の妻になりたいになったのかな、と。王の妻になって政治をしたい、とか華やかな暮らしをしたい、とかその先が櫻子夫人には感じられないんですよね。それは「夫人の溜め息」の変更された歌詞*4にもめっちゃ現れてる気がして。

大きな城など欲しくなかった。大きなことがしたかっただけなの。王の妻になるためには王を殺すしかなかったの。

 そうなんですよ、櫻子夫人にはその先がない。ゴールは「大きなことをする」こと。自分が何者かを示すような、「大きなことをした」という事実が欲しかっただけなのかもしれない。だって夫人には何者かを示す己の「名前」すらないんだから。その何者かになりたい思春期もやもや病を満たしてくれたのはランディなんだろうな。ランディが夫人に肯定されたように、夫人を必要として神様にしてくれるランディもまた夫人を肯定していたんですよね。二人がどうやって出逢ったか、愛情はあったのか、それはやっぱり今でもアマゾンの奥地に行ったって見つからない気はしてるんですけど、二人は間違いなくお互いがお互いにとって「自分の存在を肯定してくれるたった一人の人」だった気がして。それは時に、愛情よりも強力な関係になると思うんですよ。自分を信仰して、思い通りに振る舞ってくれる、可哀想な悪魔な子。夫人は「あなたには私しかいない」可哀想なランディをとてもとても必要としていた気がします。知らんけど!!!

 夫人は堂々とした悪女に見えて、己の力量はちゃーんと分かっていたように見えて。己のキュートな魅力も分かったうえで、その限界もある程度は冷静に見定めている。だって王の妻になるだけなら、ジュニアを乳首マッサージを含む手練手管で陥落させればいいだけなんですよ。けれど、それは出来ないと分かっている。あの光の子供*5は飼いならせないし、自分を必要としないことが分かっている。というか、力量を分かっている、じゃないですね。夫人は自分の欲望を満たしてくれるものが何かをちゃーんと見極めている。ジュニアじゃ夫人の欲望を満たしてはくれない。もやもや病には1ミリも癒しをくれないでしょうね、あのジュニアじゃ。やっぱり、そう考えると結局夫人にはランディしかいなかったんだろうなぁ。

 そうそう、私、夫人が壊れたのは罪の意識でも何でもないと思うんですよね。ランディの信仰の対象が自分から魔女に移って、自分が何者かを失ったからなんじゃないかなって。夫人はせっかく「ランディの神様」になれたのに、ランディの信仰は魔女に移って夫人はまた何者でもない者になってしまった。それは、彼女にとって一番耐え難いことだったんじゃないかなって。そして、関係が反転する。今まで夫人をランディが追い求めていたのに、自分の存在を証明するために夫人がランディを求める。最初、ランディにマクベスが侵食してくるのはコンパクトディスクの影響かな?って分かるんですけど、後半夫人にローズが侵食してくる理由が分からなかったんですよね。けど、もしかしたらあれは、ランディに振り向いて欲しかったからなのかな、って。マクベスになっていくランディにもう一度求めてもらうには、ローズになるしかなかったのかと思うと、めちゃくちゃ切ないな…うぅ。

 

神様になれた女の子と、人間になれなかった悪魔

  ここまできちんと同じ方向だった二人の道、結局は違えてしまうから悲劇なんですよねマクベスって。王殺しという大問題を介したESP国の関係性の崩壊ってより、disc2の悲劇の本質はあくまで二人の問題で。何と言うか、運命のジェンガの抜くピースを間違えて塔が一気に崩れるような印象。

 ここで唐突に魔女の話をしてもいいですか?\いいよ!/disc1の魔女はどちらかといえば、ゴールを知っていてそこへ導く魔女に見えたんですよ。二人の運命を導く魔女。宿命の死者という感じです。魔女もまた二人の運命を遂行する役割のひとつで、運命のレールを歩かせるために予言をしたりレスポールを呼び出したりする。けれど、disc2の魔女は違って。彼女たちは遊んでる魔女に見えたんですよ。二人の運命のゴールなんて知らない、ただ面白いことをやって掻き回しているだけ。遊び半分で予言をしたり、レスポールの亡霊も本物を呼び出したのではなく明らかに魔女が化けている。disc1ではそのままの口調だったレスポールの亡霊、disc2ではオネェ口調になってるっていう明らかな変更があったんですよ。disc2では見る側に分かるように「化けてる」ことを強調してる。そういうのも含めて何だかランディを馬鹿にして遊んでる感じがとってもして。その信念のないおふざけ魔女だからこそ、二人に致命的な一撃を与える。私、disc2の魔女がランディに与えた致命傷は予言の内容でもレスポールからの予言でもないと思っていて。致命傷は「夫人に化けて出てきたこと」だと思うんですよ。ランディの神様である、夫人。夫人の格好で告げられなければ、ランディはあれほど予言を狂信しなかった気がして。王殺しを完遂し王の妻になった夫人はその先の目的を失い「夫人の溜め息」を歌い、ランディの悪魔性を求めなくなる。「血を見るのは嫌」になってしまう。けれど、魔女はランディの悪魔性を求める。きっと面白いから。ランディはどんどん魔女の方へ信仰の対象を移し、夫人は「自分の存在意義」を失い、壊れていく。え……マクベスって話、改めてつらすぎない!?!?

  ローズになってもランディは自分を寝かしつけたら地下室に戻ってしまう。魔女の衣服を真似て、メタルマクベスの歌をかき鳴らす。そのときの夫人の気持ちを想うとむちゃくちゃしんどい…。そうして夫人は殺意を己に向けるんですよね。あのラストの「殺意の歌」ほんっっっとうにすごいエネルギーだった…毎回毎回大原櫻子のバケモノっぷりに息が詰まりましたよ…。中盤から何度も何度も自分の腹を突くような動きが加わって、夫人の殺意が己に向かっていることが分かりやすくなってて。しかも、最終週、突然歌の途中で笑うようになって……もーーーう、つらい!しんどい!重い!……それが最高。声が涸れて悲鳴のように聞こえるのも効果的な作用をもたらして、終末を飲み込んでぐんぐんと成長していく情念の渦のようだった…。夫人は、明らかに自分に対して殺意を向けている。その意味を考えたんですけど、私はもう一度ランディの神様になりたかったのかなって。そう思ったら色々すぅって納得してしまった。飛ぶ前のきゃはって笑み。夫人は飛ぶことよりも、何者でもなくなることになる方が怖かったんじゃないかなぁ。「未亡人」になったら、「王の妻」っていう肩書もなくなって、本当に空っぽになってしまう。もう一度ランディの神様になるにはあそこで飛ぶしかなかったし、飛んだことでクライマックスに神様としてランディの前に現れる。聖母のような笑みを浮かべて。神様になりたかった女の子は、生前浮かべたことのないような柔らかい笑みを浮かべられるほどに、幸せになれたのかもしれないって思うと、千秋楽涙が止まらなかった……。

 でもランディは救われないんですよね。どんなに人間であろうと「愛する妻」や「友達」のことを歌っても、パール王にはバケモノ退治をされ、じゃあ何故戦うのかと決定的な答えを言わされレスポールは断罪する。戦って討たれるだけならまだ狂人程度で処理をされたのに、レスポールがランディに口にさせたあの言葉こそ悪魔裁判なんですよね。本人の口で、己が悪魔と認めさせる。何よりも残酷な裁きだと思うんですよ。この辺はあとでレスポールのところで書きたい。ランディは結局王に裁かれ、王の子孫に空を割られ、狼の子孫に討取られる。もちろん人ではなく”悪魔”として。disc1では腑に落ちなかったラストの台詞が、disc2はすとんと落ちたんですよ。あれは間違いなく人間になれなかった「悪魔の右腕」なんですよね…でもその悪魔に神様が寄り添っていることで、まだ救いはあるのかなって…。そこにうっとりするような甘い愛情はなくたって、ランディと夫人はお互いの存在理由だから二人が寄り添っていることは愛を超えた価値と安らぎがあるのかなって。寧ろ、死んだことで二人は幸福になれたのかなって……あれ、disc2ハッピーエンドなのでは!?!?!?

 とまあ、ここまで書きましたけど、こう感じられたのって本当に最終週とかそんくらいなんですよ。前半は本当に愛がない妻の欲と力だけが突っ走ってた印象だったし、中盤は一度二人とも妙に怯えるようになって孤児の兄妹が夫婦ごっこをしながら傷を舐めあってるようだったし、生々しいラブが垣間見えたときもあったし、けど最終週の印象は信仰と存在証明の話に見えた。何というか、disc2夫妻はまるでイムループを繰り返しているようで。今度ならもっと上手くやれる、を繰り返しどんどん関係は変化をし記憶を持っている分深まっていく。もしかしたらこの一ヶ月半は一続きの物語だったのかもしれない。そう思わせる程に、状況が刻一刻と変わる嵐のように変化と成長を繰り返すdisc2夫妻は本当に多ステしがいがあってヲタクの財布殺しでした!!!あー、楽しかった!!!!!

 

眩しすぎる光は正義そのものであり、過ぎた光は滅ぶという話

美しさは残酷なほどに正しく悪を受け入れない、つまりパール王の話

 パール王、本当に一時も変わらず恐ろしいくらいに美しかった……本当に河野まさとさん(50歳)*6をパール王にしてくれた世界、いくら感謝してもしきれない……生きてて良かった!!!衝撃的なことに、パンフレット以外にあの写真も映像も残っていないし、私は絵も描けないから、記憶が鮮明な内にここに美しかったパール王の姿をとりあえず記録しておくぞ!!!

突然のここが最高だよパール王

①髪型が最高

 生え際から毛先に向かって段々と色素が薄くなっていくプラチナゴールドのさらさらストレートロングがほんっっとうに最高だった。河野さんのはっきりした顔立ちにあのかつらを被せようと思った人、マジで天才。何より天才なのは、耳の前に垂れる二本の触覚*7オールバックなのにあの触覚を垂らすって決めた人、いくら欲しいですか!?言い値を言って!!!あれが、走り去るときやバイクで疾走するときや殺陣の最中にはらりとお顔に掛かるのが国宝級の美しさだった。

②衣装が最高

 高貴な紫カラーのお衣装がマジでロイヤル大爆発だった。短めのケープが若々しさと腰の位置の高さを強調していて天才。このケープ着せた人にも金を払います。そしてケープにもお衣装にも植物の紋が描かれていたのもノーブルさを助長していましたね。はい、天才。あと、王冠がシンプルで小さめなのもごちゃごちゃせずに顔周りがすっきりして、より、最強な顔面を強調させる仕立てでめちゃくちゃ良かったなぁ…。

③殺陣が最高

 片手式の西洋剣術ーーー!!!!!この殺陣をつけた人……は、川原先生*8ですね!!!振り込みます!!!っていうか、本当にこの片手剣術、あの衣装と髪型へのマッチ具合が5兆点だった……腰を下ろす構えの姿勢も、名乗りのときに顔の真ん中に剣を掲げるポーズも、手の持ち替えの美しい仕草も、斬り抜けるときのターンも、パール王の造形の美しさを惹き立てる最高の演出だった。本当に眼福でした世界に感謝。

④品の良い敬語が最高

 disc1からdisc2のパール王の台詞を敬語に変更すると決めた天才誰ですか!?!?クドカン???いのうえ神???どっちにしろお金はらry!!!部下には厳しく、客人には敬語での呼び掛け、本当にパール王の無菌栽培育ちの良さを裏付ける要素で大好きすぎた…。でも河野さんニュアンスで台詞覚えるタイプだからか日によって「準備はよろしいですか」が「いいですか」だったり、「では参りましょう!」が「行きましょう!」になってたり地味にガチャが発生してましたね(笑)そんなところも大好きなんですけど。とにかくあの声での敬語煽りはこれでもかってくらい「美の玉ねぎ」って感じで美で窒息しながらアルカイックスマイルを浮かべていました…剥いても剥いても美しい!!!幸福!!!

⑤メイクを含め顔面が余りにも最強で最高

 本当に何億回でも言うけれど、シンプルに顔が良すぎた……人は圧倒的な美の前には跪くしかないし崇めるしかないんですよ。顔が良いはパワー。顔が良いのをキープするのは才能。また、元々ポテンシャルの高いあの顔面にあの化粧を乗せようという世界、輝きすぎていません?しっかりとした二重幅を彩る紫、すぅっと抜けるような優しいブラウンの眉、頬骨を消すための濃いめなブラウンの影も天才だし、アフトの日にはこれに加えて眉上と頬骨にライトブルーのハイライトが乗ってたんですよ!?!?あの顔を最大限に活かしている…すごい…。まあ、化粧はガチャ気味でそのまんま河野さんな日もあったんですけど、それでも顔が良かったからそもそもの顔面偏差値が強い。とにかく美しいことはパール王のキャラ付けに大きく意味を持たせていたので、美は役に作用するということが良く分かりました…。

さて、話を戻してもっと中身のある話を

 パール王は初日に抱いた感想と全く印象が変わっていなくて、常に安定して首尾一貫「暴力的な程に正しく、残酷な程に清らかに美しい王」という印象でした。故に、悪に対して圧倒的な無理解。散々前のエントリーにも書いてますけど、パール王は「人が悪になることはなく、悪は悪としてしか存在していない」と思ってる印象なんですよね。知らんけど。生まれた時からきっと当たり前に王になることが決まっていたと思わせる育ちの良さ(件の敬語や剣術の振る舞いからの見立てです)、そしてジュニアを受け入れ国をあげて戦おうと決めたこと(正義に基づく損得なしの行動)から見える国の豊かさ。見た目の美しさも相まって、本当に不自由なく恵まれて生きてきたんでしょうね。この王と幼馴染だった悪魔飼いのランディはさぞかし劣等感でしんどかっただろうな…。清廉潔白さが当たり前だと信じている美しい男は、間違いなくその光で周りの心に影を落としていると思うんですよ。本当にある意味慈悲がなくて残酷。しかし、そういうところが美しさをさらに際立たせているのも事実で…最高。

 やはり、disc1との違いについても触れたい…。disc1とdisc2のパール王、対ランディのスタンスが圧倒的に違うんですよね。(ヲタクの妄想の可能性が高いんですけど)それが一番現れていたと感じる台詞が「黙れキチガイ」で。disc1のパール王は気が違ってしまった友」に向けて放った「黙れ気違いなんですよね。きちんと背後に相互理解の時代が見える。でもdisc2のパール王は「見たことがないバケモノ」に向けて放った「黙れキチガイに聞こえるんですよ!バケモノ退治だ~~~!そこにあるのは悪に対する圧倒的な無理解で。あのパール王の「黙れキチガイ」の表情、本当に本当に最高だった…!あの大きな目玉がボロリと零れ落ちてしまいそうなほどに見開かれるの…美しい王が浮かべる軽蔑と拒絶の表情、人類の奇跡すぎる。

 でもさ、思うんですよ。パール王、正義を妄信しなければ死ぬことも国を滅ぼすこともなかったのかなって。王が討取られたってことは高確率でフェルナンデス国も滅んでると思うんですよね(もしかしたらマーシャルちゃんの慈悲で再興してるかもしれんけど)。disc1のパール王はかつての友を裁くためだしきっとその後のESP国を同盟国にして争いを減らすためとかそういう考えもあって、しかも何となく勝算ありきで乗り込んでる感じするんですけど、disc2のパール王からはあまりそれを感じない。disc2のパール王って無計画っぽいんですよね(これは中の人の人柄故かもしれない)*9「ここで助けないのは正義に反する」って気持ちだけで協力してそうで。つまり、正義を妄信していなけれな、頭でっかちに正しさを追い求めなければ死ぬこともなかった。過ぎたる光は滅亡する象徴にも感じて、何かもっと上手く、というか汚く計算高く生き残ってほしかったな、とモンペなので思います。いつも死ぬとき、やっぱり悲しかったんだもん。うち、フェルナンデスで生まれた女やさかい…!夫妻があまりにも無鉄砲だから目につかないですけど、パール王もかなり無鉄砲で破滅型だと思うよ。でも、結局討たれる瞬間の苦悶の表情が恐ろしく色っぽく美しかったので、私は大満足です!滅びゆく男の壮絶な美しさ…。美しいは残酷、残酷は美しいままで滅びていってくれたパール王様、お姿は残っていなくとも全フェルナンデス国の女の脳裏で生き続けると思います…。この一ヶ月半の生きる希望をありがとうございました…!パール国王、万歳!

 

優しい笑みの奥で決して悪を許さない断罪の王、レスポールの話

  レスポール王、最初は優しいけど威厳のある王様だな~~~くらいの軽い感じだったんですけど、何と言うか、後半のランディ覚醒に凄くチューニングを合わせてくれて、最終的に対松也ランディ仕様のとんでもない王様が出来上がってしまった。普段はにこにこ優しいし、酒癖悪くて炎の報告とかキュート爆発な王様なんですけど、特定の場所での目の厳しさが尋常じゃなくて!!!私が強く感じたのは「炎の報告後に死刑を告げるところ」「死刑台の前で死刑宣告をするところ」「バルコニーの歌で君が分からないと歌うところ」「同じく、寝込みを襲われてもと歌うところ」「ラストの問い掛け」なんですけど、本当に裏切りや悪を許さない断罪の目だった。そもそもレスポール、悪に対する慈悲がないんですよね。和睦を求められても即刻死刑だし。そういうところが一代で王座に登り詰めた要因でもあるとは思うけど、disc2の木場レスポールは優しそうに見えてワイルドなdisc1西岡レスポールよりよっぽど冷たい目をするんだよ。にこにこ顔なキュートおじいちゃんからの落差がヤバイ。

 特に、後半に入ってからのラストの問い掛けは凄い迫力だったな…。本当に怖くて鳥肌が立ったこと、何回もあった。特に前楽・千秋楽は凄くて。「さあ、答えろ!ランダムスター!」の怒気、死人とは思えない迫力だったんですよ。あの言葉に木場レスポールの断罪王としての全てが籠っていた気がしてしまう。知らんけど。また、それに呼応した松也ランディもめちゃくちゃ最高で。泣いてるんですよ、問い掛けられて。それはもう、小さな子供みたいに顔をぐしゃぐしゃに歪めて。目元はぐちゃぐちゃに濡れてて(もしかしたら汗かもしれんけど)、鼻水もずるずるで、そして声は苦しそうに震えている。ランディは確かに悪いことをした悪魔なんですけど、そこまで追い詰める意味ある!?と肩を持ってしまいそうなくらいの手厳しい攻め。情けも愛情も一切ない、シンプルな断罪の問い掛けで。というか、自身の口で「自分が殺しが好きな悪魔」だと認めさせることは対松也ランディへの最も酷い仕打ちだと思うんですよね。あそこで「自分が悪魔」と認めたことで、ランディは人になることが出来なくなってしまった。悪魔の右腕を作り出したのは、間違いなくレスポール王だと私は思ったりします…。

 松也ランディのキャラクターに添い、若い座組の成長に合わせて進化を遂げた木場さんのレスポール王、本当に職人技だった。物語への説得力に太さを持たせる匠、カッコ良かったなぁ。

 

反乱軍の希望だった眩しすぎる光の子供、レスポールJr.の話

 いやはや本当にdisc2のレスポールJr.、良くも悪くも眩しすぎる光の子供だった…。最初はワイルドだし西岡レスポールの子供と取り違えたのでは!?とか思ってたけど、マジでdisc1の松下ジュニアは西岡レスポールの子供だったし、disc2の原ジュニアは木場レスポールの子供だったわ…。松下ジュニアが光も闇も飲み込んで復讐をする王子なのに対して、最後まで原ジュニアは闇を飲み込むこともなく光だけをまとって正義の鉄槌をくだす王子だったんですよね。復讐ではなく、正義の鉄槌。断罪をする王の後を継ぐ王子として、「裏切り者には死を!」という思想を教え込まれ、正義を過信するパール王の元に預けられ剣を学んだ原ジュニアは過度な断罪と正義、どちらも携えてしまった光の化身に感じたんですよ。それは正義でもあるけど、別の側面から見ると過剰な悪殺しで一歩間違えばランディと同じ光の悪魔にすら思えるんですよね。過剰な光は正義を信じ、己の身を顧みず邁進してしまうから、結局破滅してしまう。人類の希望は悪にとっては絶望だったと思います。

 「明けない夜」も「ランダムスター!」の曲も、松下ジュニアが復讐に燃える青い炎に見えたのに対し、原ジュニアはひたすら命を燃やして発光し続ける光の玉に見えたんですよ。更に、ラストの短剣に対する仕草。松下ジュニアは口付ける(=愛する人への復讐)って感じなんですけど、原ジュニアは眉間に掲げて祈る(=裁きの成功を祈る)感じがしたのも大きかった気がする。全体的に美しく気高く燃え上がっていた青い炎の松下ジュニア、段々と光が加速度を増してラストの短剣のシーンで爆発的に輝く原ジュニア。何だか、私には原ジュニアの方が破滅に近い感じがするんですよね。結局善と悪にどちらにも固辞していないバランス感覚が良いマーシャルが生き残ったように、光と闇のバランスがあった松下ジュニアの方がまだ生存している気がする。余りにも眩しく正義を迸らせた原ジュニアは落ち際に光り輝く巨大な流れ星のようで、その先には爆発的な破滅が待ってるように感じられてしょうがなかった…。でも何でだろう、disc2は破滅が美しいんですよね。散り際に草臥れて哀愁に胸が締め付けられたdisc1とは違い、爆発的に美しく散る潔さが眩しいdisc2って感じ。というか、絶対悪が滅びるように、過剰な正義も長くは生きられないんですよね。パール王やレスポール王、そしてジュニアのように過剰な正義は悪戯に悪を苦しめるし、悪を断罪するために全てを投げ打ってしまう。disc2は本当に悪魔と残酷な正義の話だった気がします。

 いやぁ、本当に人類って光るんだな、ってびっくりしたくらい常に眩しく輝いていた原ジュニア、本当に人類の希望そのものだった。そして悪魔にとっては恐ろしい兵器だった気がする。気高い美しさはないけど、眩しすぎる強さを持った強い子(物理も含め*10)原ジュニア、きっと空で一番輝く星に生まれ変わっていると思うので、これから空で煌星を見つけたときは原ジュニアだと思って冥福を祈ろうと思います(アーメン)

 

 調和の無い個性の殴り合い天下一武闘会、つまりはdisc2カンパニーへのラブレター

 わーーー!!!自己解釈の垂れ流し!!!はここまでです!!!

 最後に各キャストへの深夜のラブレターみたいな感想を残す!disc2カンパニーは主役をど真ん中に据え置いた調和など一切なく、殴り合って一番強い奴が主役な!って感じで常に個性で殴り合いをしていたような感じで、まとまりは薄かったけど爆発的なエネルギーがあったと思います。あと、やっぱり今回の3つのパターンの中で明らかに亜種として置かれていた。多分、カンパニー自体にその共通理解があったからこそ、思いっきり暴れていた気もします。とにか全然同じものを見せてくれなくて手に負えないやんちゃなdisc2カンパニー、私は楽しんだぞ!!!でも人は選ぶカンパニーだね!!!(笑)

 

ランダムスター/マクベス魔Ⅱ夜(尾上松也

 最初は正直「骨になるまで櫻子に食われとるやん!!!」って思ったけど後半の加速ギアがやばかった。前半とは別人なネオランディでした。とにかく顔圧が強くて、最前で見た時窒息するかと思った。顔からの情報量が超多い。あと、やっぱりヘドバンの激しさが最高だった。各所で連獅子って呼ばれてて爆笑した。

 上ではランディのことしか書かなかったけどマクベス魔Ⅱ夜の明らかにダメなバンドマンな感じ超好きだったよ!!!これだけはdisc1で物足りなかったとこだったからすごい嬉しかった…本当に絶対に過去に女に貢がせたり抱き捨てしたりしてたけど、野心のため&ローズに出逢ったからまともになったtheクズバンドマンだったよね…。家賃滞納してそうな感じ、めっちゃ推せる。そしてローズにはキスすらさせてもらえてなさそうなところもすごい好きでした。はい、ここまで全て妄想です。

 悪役をあそこまで可哀想に見せる迫真の芝居、本当に好きだった。小心者の皮を被った悪魔のランディ、disc1とは違った味わいで美味しく戴けました…汗をかきづらい体質と聞いていたけど後半はかなりかいてたから相当摩耗してたんでしょう。disc3のトークショーの幕間中継で明らかにやばそうなレベルの虚ろな目をしていたこと、忘れないよ…ゆっくり休んでください!

 

ランダムスター夫人/ローズ(大原櫻子

  ばーんーざーいー!さくらこー!おめーでーとーう!ステアラの城主ー!

 いや、本当にバケモノが降臨したと思った。爆発的なエネルギーと破滅の体現、自分で自分のキュートさを分かっている振る舞い、どれをとっても最高としか言いようがなかった。本当に視線泥棒で、小さな仕草ひとつで根こそぎ観客の心を奪っていた小さいけれど大きい女…。見に行く友人全員が口を揃えって真っ先に最高だったと言ったのは「大原櫻子」でした。あの小さい身体のどこにそんなエネルギーが秘められているのか不思議でしょうがない。でもアフトで赤身肉が好きって言ってたのは最高すぎた。櫻子と血の滴る赤身肉、この世における最高の組み合わせランキングTOP10には入るでしょ。

 散々夫人の最高さは上で語ったけど、ローズもめちゃくちゃ最高だったんだよ!!!何が最高だったかって、初日~前半で唯一観客に漂っていた違和感あるお姉さんローズをすぐに修正してきたとこ!!!前半はめぐさんと同じ「敏腕マネージャーローズ」だったのに、途中から喋り方から振る舞いまで一変して「顔が可愛いから許されてきた説教厨のイキったバンギャ」にシフトしてきたのめちゃくちゃツボだった…。やっぱりあのキュートな顔と若さを武器にしない手はないんですよね。アフトでめぐさんのマクベス夫人を見た時「私はああは出来ない。どうしても私の夫人になってしまう(ニュアンス)」って言ってたのが、本当に男前で大好きだったんですけど、ローズもその形になったのが本当に嬉しかった!!!

 櫻子ちゃんがこんなに凄い女だと知れたのはdisc2の中でめっちゃ大きな収穫でした!また舞台に出るときは何が何でも見に行きたいな!!!

 

レスポールJr./元きよし(原嘉孝

  発光する人間を、久し振りに見ました。原嘉孝くん、リアルなエピソード含め光の子供すぎた。本当にみんなアフトのレポとか漁ってくれ頼む。そんなにヲタクじゃない私のTLに流れてきた光エピソードだけでも「誕生日を祝われて号泣」「いのうえ神に自分を選んでくれて正解と言った」「稽古中から千秋楽が訪れることに凹んでいた」「徳永くんに対して甘えんぼでめっちゃ仲良し」など可愛いものばかりなんですよ。でも最強に好きだったのは浅利くんのブログに書かれていたこれ。

原嘉孝くん、初めて共演しましたが、
とっても、一生懸命レスポールJrと向き合ってます。
楽屋や廊下で芝居で歌う歌の練習をしてるんですが、
マックス音量で歌うので、度々びっくりします。
楽屋で席が隣なので、もう慣れましたが笑

浅利陽介 公式ブログ - やったぞー - Powered by LINE

 マックス音量wwwwwいや、可愛すぎない!?どんだけ一生懸命なの!?でもそのマックス音量練習Ⓒの甲斐あってか、ガンガン歌が上達していったとこまで含めて光の子供だった。上達っていうのもシンプルなピッチとかの安定もあるけど、それ以上にソロ曲1曲目と2曲目のバランスがどんどん良くなったのが印象的だったなぁ。最初は1曲目に全力出しすぎて後半のインパクトめっちゃ薄かったんだけどぐんぐん改善して。ジュニアが輝いていたのも本人の真っ直ぐで光属性な部分が出てたんじゃないかなぁ。真面目で本当に頑張り屋さんだったっていうのがぐんぐん磨かれる姿から見てとれて。というか、あまりにも光輝いているから夜道でカナブンとかたからないか心配だぞ、原嘉孝!!!

 なんというか、ジャニーズJr.の子ってどうしても「後がない」をファンも本人も背負ってるんですよね。いつお上に嫌われて干されるか分からない。正式契約じゃないから明日にだって顔を見れなくなるかもしれないし、ファンにも辞める告知が基本はない。だから本人もファンも目の前の仕事への賭け方が狂気じみていて大好きです。(褒めてます)正直、売れ行きが悪かったdisc2のチケットの後追い売り上げを支えていたのは、多ステ勢がとても多かった原くんのファンだと思う。本人のがむしゃらな本気にファンが応えている感じがとても好きだった。本人もファンも幸せになってほしいです。絶対に演劇を続けてほしい人。いや、どの立場の人だよ。

 

グレコ/マグダフ浅利(浅利陽介

 いやあ、前半と後半で私は一番印象変わったのこの方なんですけど!?前半、ほんっっとうに塩をひとつまみしか入れてない塩ラーメンみたいで、何の味もしなかったし記憶にも残らなかったんですけど、ぐんぐんダシが出て最終的には醤油ラーメンでした。あっさりだけどコクがある。とある方のツイートで見掛けた言葉が一番しっくりきていて「浅利くんは映像のお芝居だ」っていうやつなんですけど。そうなんですよ、前半は双眼鏡を覗いてフレームに入るとああ、って感じだったんだけどとにかく全体を見渡したときに印象が入って来なくて、テレビ用の繊細なお芝居だったのかなぁって今は思います。それがどんどん周りを吸収して目を惹くようになった気がする(知らんけど!!!!!)細かく素早い、小さい者ならではの強バネな殺陣が好きでした。

 

グレコ夫人/シマコ/林(高田聖子)

 聖子さんがいるとじゅわっと私が感じている新感線らしさのエキスが染み出るようでホッとしました。個人的には死骸を渡すときの表情がぐんぐん研ぎ澄まされて入って、見ているのがつらかった…ふざけた台詞の皮を被ったヘビーな台詞。聖子さんに毎度ぶつけられて瀕死でした…。

 

村木/医者(村木よし子)

 新感線エキスをじゅわっと出してたもうひと方。魔女のうるささ、安定で本当に好きだった…。絶対に女医だと思ってたのに、見事な老医師が出てきたのには本当にびっくりした…!何と言うか、年齢が行方不明な人は多いけど、よし子さんは性別が行方不明でめちゃくちゃ凄腕を感じました(笑)

 

こっからちょっと一緒くたゾーン

 マーシャルとローマン、二人とも顔面が良くて本当に顔面力の強いdisc2だった…。特にローマン役の常川藍里くんは月髑髏荒武者隊で一番キュートだった方で、あらためてその身体能力の高さに目を奪われた…。老婆だったエマさん、普段の美貌が完全に隠れていて役者さんはすごいなぁ。アンサンブルの鈴木悠華さんがとてもとても大好きだった。そもそも気の強そうな顔をした女の子が笑うとくしゃっと笑顔になるのに弱くて、さらにピンッとした溌溂ダンスが好きでした。レスポール王とのセクハラ芸も笑ったなぁ。ぷんすこする鈴木さん可愛かった…。そして上弦のヲタクが大好きなトーカイ役のしんぺーさん!声が大好きで、気持ちの良いタイミングであの声がスコーンと飛んでくるの好きだったなぁ。まんまるほっぺたがなくなってしまったから、早く戻ってください…。ヤマハ役のインディさん、小道具の変更こなしながらの出演、相変わらず過労死しないことを祈ってました…!

 

徳永君(徳永ゆうき

 いやちょっと別で切り出したいくらい本当に凄かったし偉かったと思うんですよ。disc2が亜種であることの50%くらいを演歌歌手である徳永くんが担っていたと思っていて、初演も含め全てベテランでありしかも「正当なメタル歌手」である冠くんがやっていた役を、齢23歳の徳永くんが演じるってきっと物凄くプレッシャーだったんじゃないかなぁって。そのプレッシャーを跳ね除けて、亜種であるdisc2が亜種であるアイデンティティをしっかり確立できたのは、徳永君の存在が大きかったんじゃないかと。ほのぼののんびりした優しい歌声が、攻撃的で極端な登場人物が多いdisc2での癒しでした。きっと本人の愛されキャラが歌にも映し出されてるんでしょうね!

 

 エクスプローラー/バンクォー岡本(岡本健一

 申し訳ないけど最後まで解釈違いだったローラ!!!(笑)まあ、これに関して言うと私が橋本じゅんさんのローラのモンぺが過ぎるせいが大きいと思います…無念。

 でも、ローラということを抜きにすると、岡本健一は本当に恐ろしく色っぽいおじさんでとんでもなかった。あと、ギター弾けるローラ、斬新すぎだしめちゃくちゃカッコ良かったな…歌のフェイクもエロティックで美しくて、普通に岡本健一様単体は凄く美味しく戴けました…。

 

レスポール王/元社長(木場勝己

 ギター弾ける王様、めちゃくちゃ最高だった…。あと歌声がすんごい甘いの…甘いから恐ろしさを込めた時に際立って。いやぁ、ギター弾けるのに驚きすぎて木場さんのプロフィールを見たら「特技:ギター・乗馬」とありましてね…いや、レスポール王似合いすぎじゃない!?!?あの世界ではバイクなんでしょうけど、レスポール王が馬に乗っている姿は見た過ぎるなおい。

 

パール王/ナンプラー河野まさと

 多ステの原因はこの人です!!!!!自分のツイートを遡ると何度も「沼だから近付きたくない」を連呼していて、それなのにうっかり近付いてしまった……あとはお察しの通り、そこは沼でした!!!!!普段の情けなさや小者に一切蓋をして美しい王を演じられていた姿はもちろんなんですけど、同時に自由で良い意味でテキトーでコミカルなナンプラーと、遊びすぎな小学生男子丸出しの下手ギターを全部一緒に見られたのもいけなかった……魅力、全部乗せコースですやん!!!へいお待ち!!!とにかく河野さんが春巻きを食べる演技世界選手権で優勝しそうなことは分かりました。

 あんなにキリッと美しい清廉な王と遊びたがりなナンプラーをやりつつ、カテコ(および煎餅撒き)では究極に気配を消してしまうところが私はとても大好きです。役柄でだけ、饒舌に語ってくれる感じ。アフトで終わるとリセットされると言っていたからきっともう河野さんの中にパール王はいないんだろうけど、私は3月の39公演までパール王の美しい姿を追い求めたいと思います。きっと末永いお付き合いになると思うので、今後とも色んな姿を見せてください…!

 

 話し足りずに別記事で追記した。

shioring78.hatenablog.com

 

 

 ……以上、17,000字overです。相変わらず正気の沙汰じゃない。

 

 見る度に手厚く癒してくれたdisc1と違って、disc2ちゃん散々情緒を滅茶苦茶に殴ってくるからボッコボコになりながらひーひー言ってステアラ通ってたんですけど、私は元来ドМなので超楽しかったです。とても上弦の月*11を思い出しました!!!嵐のような激しさを持ち合わせ、あまりの極端さに人を選ぶdisc2だったけど、私は楽しめる人間で本当に幸福だったよ!!!

 

 というわけで、ステアラ育ちの金子みすゞ*12はdisc3を楽しみに待ちたいと思います!!!

(相変わらずdisc3の感想も【@40dokuro】でつぶやいていく予定です!)

*1:それはいいとしてもJR20時停止の日くらい払い戻しほしかったよ

*2:何でも無効化する魔法の言葉です。

*3:disc2エマさん演ずる老婆のお気に入りの台詞「1234やったぜ加トちゃん」です

*4:disc2におけるオリジナルポイント(?)変更点で最も大好き

*5:あとでこのことは触れたいジュニアの話

*6:家の風呂がコラーゲンの泉だと思われます

*7:乃木坂46松村沙友理ちゃん的な触覚です

*8:新感線のアクション監督であり、disc3に出演予定の役者・川原正嗣さん。修羅天魔の清十郎はリア恋枠と名高い。きゃー!折り鶴投げて―!

*9:中の人は「もしダメでもそのうち会社に戻れるやろ~」ってゆるい考えで会社を辞めて演劇人になったダメ人間です。好き。

*10:原ジュニア、体幹が強いってことは散々今までのブログでも言ってたんですけど最後まで回し蹴りのブレのなさが本当に最高でした

*11:「髑髏城の七人 上弦の月」にも散々情緒を殺されました

*12:みんな違ってみんないい

自分のためだけにまとめる #メタルマクベスdisc2 9/26アフタートーク

 地獄は眩しくてあったかいね~~~(ぽかぽか)

 9/26アフタートークで幸せ気分のどうも、私です。ネタバレ垢(@40dokuro)では散々吐き出したけど、鍵垢はモーメントすら作れない人権を奪われたアカウントなので、こっちにすんごく簡単にまとめておく。完全に自分用のメモです。不確かすぎる記憶頼り。

 

 

☆メタルマクベスdisc2 9/26アフタートーク登壇メンバー☆

大原櫻子、高田聖子、河野まさと、村木よし子

(敬称略、並び順。最下手に司会進行のアナウンサー。)

 

☆アフトのメモ書き ※河野さん中心です☆

【冒頭自己紹介】

・「雨宿り気分で聞いて行ってください」と河野さん。そういえば公演中、クライマックスはずっとザーザー音がしてた。

・司会に「こんななってるんだ、とつぶやいていた高田さん。今見える景色、いつもと違いますか?」と聞かれた聖子さん「いや、随分帰りはったな、って思って」(直球)

半分くらいになっちゃったもんね。勿体なさすぎる。

・よし子さん「(河野さんは)普段こういう二枚目をやらないから。この格好とか罰ゲームみたいなもん

河野さん「……恥ずかしいですね」(最高の照れ笑いで心のスタオベ)

続けて河野さん普段はその、逃げるとか…裏切るとか…そういうのしかしてないので…

それな!!!!!

 

【アナからの質問「初演と違いますか?」】

・聖子さん「全然違う。演者が変われば雰囲気も変わる」

・よし子さん「まず回る会場が違う。12年経ったからベビメタちゃんにもなったし。前は聖子ちゃんカットでトレーナーとジーパンだった。某カレー事件だったし」

聖子さん「ひどい話ですよ、ほんと」

・河野さん「あのときはマーシャルだったんで…何も考えずに「古着屋の店長になりてぇ!」とか言っとけばよかった。いまは色々やらなきゃいけないんでね…」

いやマーシャルの扱いの軽さ!wwwでも確かにパール王はカテコ一列目の大役だもんな…。河野さん「いっぱいいっぱいです」と。

 

【アナからの質問「この劇場はどうですか?」】

・アナから「村木さんと河野さんは髑髏城も3回出てるけど」と前置きを受けて質問された河野さん、劇場の感想は「やっと行き方を覚えました」

アナ「え……道を、ですか?

河野さん「そうですね」

村木さん「ひどすぎるやろ」

河野さん「終わると全部リセットされるから…

村木さん「いやリセットされすぎやろwwwww」

・聖子さん「ドーナツ型のところがとにかく固い。あそこを走る人は膝を痛めやすい。各自靴にクッション引いたりしてる。あと、マッサージ担当の人に予約入れたりメンテナンスしてます」

 

【アナからの質問「体調管理など気を付けていることは」】

・櫻子ちゃん「まず劇場入りしたらまずそこら中に水を置いている。一瞬でも水を取りたい。こんなに水分がいる舞台は初めて」

・櫻子ちゃん「赤身肉を食べてます。いつもの倍くらい。それでも体重が減るんですよ」

聖子さん「この劇場に来るとね、人は痩せるの。何故かね、痩せるのよ…」

血の滴る赤身肉を食べる櫻子、最高すぎないか!?!?

・よし子さん「深酒を控えています」

・河野さん「よし子さんと同じです」(おなじみの逃げるシステム発動)

よし子さん「いや、何かあるやろ」

アナ「同じ、というのも、是非詳しく」(アナにまでいじられる河野さん)

河野さん「深酒控える、とかですねぇ…」

よし子さん「楽屋でビール一本で済ませるとか。でもこの人たまに二本飲んでる(チクり)一人一本でしょ」

河野さん「それは飲まない人の分をもらってるんですよ!!!」(おなじみの咄嗟の言い訳発動)

 

河野さんのおなじみな役柄の片鱗が感じられてにっこり特大スマイルの私

 

【アナからの質問「大原櫻子さんの印象は?」】

・聖子さん「本当にすごい子。度胸もある。吸収力もある。いのうえさんのお願いに何でも答えちゃうからどんどん無茶ぶりされてる(これは松也さんも)」

櫻子ちゃん「いのうえさんはどんどん台本にない台詞を足していく。削ったのにどんどん増える。なのに長くなってるからテンポ早めていこうって言う」

聖子さん「お前が増やしとるんやろ!っていうね

よし子さん「クドカンさんも「削ったはずなのに伸びてる」ってぼやいてた」

・よし子さん「汗が綺麗」

櫻子ちゃん「汗っかきなんですよ、松也さんは汗かかないタイプらしくて私だけダラダラで」
よし子さん「らこちゃんの汗は本当に綺麗。美しい。ポカリスエットのCMみたい

みんなが集まる前に二人でのシーンを稽古していると、櫻子ちゃんだけ全員稽古が始まる時にびっしょびしょらしいです。

・アナ「で…河野さんは、どうですか」(いじりのテンション)

河野さん「凄いですね

よし子さん「え、それだけ?」

聖子さん「本気!?」

河野さん「いや……凄いなぁ、って」

櫻子ちゃん「河野さん……疲れてません?」

これに関しては後述!!!

・聖子さん「感情の出し方が凄い。身体の中で小さなマグマがいくつも破裂している感じ」

・櫻子ちゃん「濱田さんの演じる夫人を見て、全然違うものになるなって確信した私がやるとどうしたって違うものになってしまうから

この一言、めちゃくちゃ最高だった……櫻子に会場中が抱かれた。

 

【その他タイミング忘れたやつとかいろいろ】

・疲れてたっていうより、たぶんトークというか「大勢の人前に素で出ていくこと」が苦手*1なのかな?って思ってたら、案の定だった。

シャイボーイ炸裂。でもヲタクはレアケースなんで楽しかったですよ。河野さんSNSとかブログとか一切やらないから(好き)、ああこの人は舞台の上のCGじゃなくて生きてたんだって感じがする。

・話してる間、チャックをいじったりぼーっとしすぎてよし子さんにお膝をつんってされる河野まさと(50)、小学生男子すぎて可愛い……死……

・しゃべるの下手くそ(適当とも言う)芸人すぎて、アナウンサーにいじられる河野さん、可愛すぎて永遠に死んでた。

・上手く喋れない河野さんに対して聖子さんナンプラーの衣装で出てきた方が喋れたんじゃない?」

・今日、パール王のメイクめちゃくちゃ良かった…紫のアイシャドウもしっかりめだし、眉際額と頬骨のライトブルーっぽいハイライトも綺麗に乗ってて、アフトもアトレック*2でがん見をかましてしまった…

・最後のあいさつで「最後の方になればいっぱいいっぱいから【いっぱい】くらいにはなっているので、また見に来てください」と河野さん。

・照れつつもにこにこ笑顔の河野さんを永遠に見てるだけで超ハッピーでした!やったねカトチャン!

 

*1:「風髑髏」プロモ時の「VS嵐」挙動とか、「BEST STAGE」インタビューでも「飲まないと喋れない」と言っていたので

*2:愛用の双眼鏡です。双眼鏡に関するブログ【http://shioring78.hatenablog.com/entry/2017/12/14/133508

#メタルマクベスdisc2 の沼に住んでるフェルナンデス国の女からの手紙

 やあ、フェルナンデス国の女(自称)だよ!!!

 

 ネイルをフェルナンデス国のパール王様意識なのにしたりしてます。気が狂っている。
f:id:shioring78:20180925011558j:image

 

 両足を浸してほかほか足湯状態だった河野まさと沼に中から脚を引っ張られ、更には悪魔の笑顔の大原櫻子夫人に「えーーーい☆」と背中を押されいつの間にかdisc2沼に全身どぼんしています。全部で3枚*1しかチケットを持っていなかったにも関わらず、気付けば開始10日にして既に3回観劇済み。またビスケットシステム*2を採用してしまった…。disc2からのヲタクに伝えたいんだけど、ステアラは舞台裏が地獄で出演した役者がげっそりと痩せることから「ステアラダイエット」なんて名前があったりするんだけど、ヲタクも覚悟してくれ。ヲタクは財布と口座がステアラダイエットする。ところでもしこのブログをエゴサ大好きな新感線公式ちゃんが読んでいたら聞いてくれ。今すぐdisc2パール王のお写真をリピチケ特典で用意してくれ。ブレーキをこわす準備は出来ているんだ。頼む!!!たの、た、頼みます……お願い……

 さて相変わらず、自分の最愛の村はラブメタルことdisc1なんですが、毎度100億点の完成度で頭を殴って来たお客様満足度5年連続ナンバーワン☆なdisc1に対して、欲メタルことdisc2は日々ぶっ壊しと再生を繰り返し、新たな城を築き上げ、ヲタクの情緒を破壊してくるので、メモとか解釈のしがいが超絶ある。なので観劇ごとにメモを残しておこうかと思います。結構演出変更入ってるよ!!!ちなみに今回は9/20マチネ観劇分と9/23マチネのメモと自己解釈と諸々です。

 

 ちなみにこれまでのメタルマクベスに関するブログ。

【disc2】

ネタバレ無しのダイレクトマーケティング

勧誘にご活用ください(笑)

shioring78.hatenablog.com

 ネタバレありの初日感想

shioring78.hatenablog.com

 

【disc1】 

小ネタまとめ※ちょいちょいdisc2にも通じてる!

メタルマクベスdisc1の大好きだった小ネタや変更点の備忘録※ネタバレしかない - しおりん日記

観劇を通じたまとめ

平成最後の夏、メタルマクベスdisc1の夏! - しおりん日記

 

【形ばかりの目次】

 

綺麗は汚いパール王の話

河野まさとさんの話が盛り上がってて嬉しいです

 まず、河野さんの話からしていいよね?\いいよ!/

毎日「ママ―ーー!!!パール王のお話してーーー!!!」状態でパール王でサーチでしまくっている私なんですけど、特にジャニーズ沼の皆さんが河野さんの魔法にパニックになっている姿、めちゃくちゃに楽しい。ええ、ええ、そうなんですよ!!!推しの自宅のお風呂、絶対にコラーゲンの泉なんですよ!!!おさらいしておきますが、パール王/ナンプラー役の河野まさとさんはエクスプローラー/バンクォー岡本役の岡本健一さんより年上の奇跡な50歳であり、宣材写真はこちらです。

http://village-artist.jp/carrotlib/images/cache/b82a0fa29bc9ef615a1f7314bc8533bad4d2fdc0/0000.png

 いやいや何で髭剃り残してる日に撮ってんだよ、とかTシャツの首んとこよれよれやんけ!って突っ込みは置いておいて、いや、うるせー、そういうところがいいんだよ!!!可愛いんですよ!!!デジタル苦手でブログもSNSもないとことか!!!ヒヤシンス育ててたとことか!!!

 日々、検索すると「30代にしか見えない」とか「殺陣が綺麗」とか「悪魔に魂売ってるの!?」とか出てきて本当に幸せです…満たされている…ありがとうございます。もっとくれ。まあ、50歳で30代に見えてもしょうがないよね…

https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-7f-76/gover_blue/folder/1511598/69/62845969/img_0?1318606790

 だって、43歳のとき(右下)は20代にしか見えないし!*3

 是非このほどのメタルマクベスdisc2で河野さんを知った皆様、新感線はゲキ×シネっていう映画館で過去作品を上映する企画をやっているので、見に来てください!メタマクの初演もあるよ!ヲタク的河野さんのオススメ作品は「髑髏城の七人2011」*4の裏切り三五と、「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ」*5賽の目金次お兄ちゃん!

ゲキ×シネ - 「演劇×映像」の新感覚エンターテインメント

 

綺麗は汚い、というか綺麗は残酷

 さて、パール王の話をしようね。とりあえず、錯乱状態は脱した。初日、あまりの我が軍の勝利に、半狂乱だったので…。いやぁパール王、どんどん己の美しさ・清廉さと、そのせいで清廉じゃない人を人とすら思わない無理解の残酷さが浮き彫りになって、最高すぎる。生まれたときから王位が約束され、尋常じゃない美しい見目で、性格も穏やかで、育ちの良さも美しい敬語*6から伺え、本当に不自由なく無菌栽培で育ったことが伺えるdisc2パール王。特に、殺陣が一人だけフェンシングの型であることからも戦の実践経験があまりなさそうなことが伺えるんですよね。フェンシングって、確か騎士全盛時代の決闘文化で育った剣で、大勢の戦が主流となったことで実践としては滅びたはずなので…まあ、浅い知識ですけど。汚いものに触れずに生きてきた無菌栽培の美しい王は悪へのアレルギー反応がとても大きい。そしてきっと、悪は悪としてしか存在しないと思っている。もっと言うと、人が悪に堕ちることはないと思っている。「黙れ気違い!」の台詞が、本当に見るにつけdisc1の粟根パール王とは違う色を持っていて最高です…。智略の王、粟根パール王の黙れ気違いは「昔語り合った友の【気】が【違って】しまったことを許せない、叫び」の色があって、人から悪に堕ちてしまった友を成敗する剣なんですよね。でも、清廉の王、河野パール王は「見たこともない悪魔であり化け物に対する【キチガイ」って感じなんですよね。理解の範疇を超えた化け物を退治する。だから、あの美しい丸い目は怒りというよりは見たことのない悪魔に対峙する驚きと、拒絶に満ちていて、本当に最高。人を人だと思っていない。当たり前に王になったパール王はきっと人を殺してまで手に入れたい王位なんて理解できないでしょうね。人の心が欲に負ける、だとか、そういう悪事に対する、圧倒的な無理解。正しいものは疑いもせず、当たり前に受け入れて協力するんだけどね。なんというか、粟根パール王は今後の政治動向とか考えて策略込でジュニアを受け入れてそうですけど、河野パール王はただ正しいから受け入れている感じする。そういうとこも、それぞれのパール王のカラーが出てて大好きです!!!

 ところで、disc2のランディとパールは本当に何を語っていたんですかね。関係は薄っぺらそうだけど、何故か気は合いそうな気がする。師事するものに対して極端な信心体質っぽいとことか。ランディは夫人、パール王は正義ですね。話は戻るけど、二人がティーンエイジャーの頃何を離してたか想像するのが私の今後の卒論課題*7なんですけど。今、一番好きな若かりしパール王とランディの関係性の予測はフォロワーさんがおっしゃっていた「パールが王族だとランディが知ったのは即位お披露目のパレード」って説なんですけど。しんどい。そういうとこ、ある。どうしましょうね、ランディの王になりたいという気持ちの断片が、自分と同類だと思っていたパールが王だったと知ったことだったら。……いや、最高かよ。

 いやあ、強すぎる光で影を浮き彫りにする。その残酷さばかり語っているけど、本当に美しいは残酷!残酷は美しい!綺麗は汚い!汚いは綺麗!!!本当に何度見てもパール王が沼です。圧倒的に美しくてそれだけで満足なのに、敬語煽りは何度聞いても禁欲感が逆にエロティックで震えるし、殺陣は美しく重いし、大好きな声はいつもより高め甘めのキャラメルボイスで、たまにカッコ良すぎて物足りないけど超楽しいです。生きる活力をありがとう…。

 

河野まさとさんの注目ポイントです

 多ステ組に是非注目してほしい河野さんのポイントです!!!推しがいない隙があったら見て!!!河野さんの、という書き方をしたのは「パール王」と「ナンプラー」役以外にももう一か所出てるから!!!

 

ナンプラー

・バンクォー岡本が年齢いじりされてるとき、「ギクッ」とする。その後もずっと目が泳いでるし、落ち込むバンクォーに近付いて慰めている。何故ならナンプラー(50)が真の年長者だから。バンクォー岡本の「俺は年長者じゃなーい!」の台詞はナンプラーの方が年上だからなんですよね。ちなみに子供もいるよ!

・まつぼっくりを殴ったマグダフに、めっちゃタイキック入れてる。フォームが綺麗。年末の某番組に呼ばれる日も近いですね。

・二幕、ローラ殺しの前に現れるところ、マジで全然ドラムスティック回せてない。ただひたすらにゆらゆら揺れている。たまにあとちょっとで回りそうなときもあるんだけど…千秋楽までに出来るようになるか注目しています…。あとドラムの当て振りもたまにタイミングずれてるよね…ファイト。

ナンプラーちゃん、春巻きをポケットに直入れしたら油染み出来ちゃうよ!!!

マクベスが錯乱したあとに退場するとこで「メタルマクベスは解散だ!」とか「解散!解散!」って割と大きな声で叫んでる。幼馴染なのに人の心がない(笑)

・あと、ナンプラーちゃんとパール王、マントがお揃いみたいなデザインなの!!!色違いだけど模様が近しい丈はおんなじ!!!!!

【パール王】

全部見て。

 特に殺陣が片手型なので、剣の持ち替えが超美しい。シンプルにえろい。えっち。どえろ。

【炎の報告の下手側の黒髪ギター】

これ!!!河野さんです!!!

・王が吐きそうでジュニアが「水!水持ってきて!」って言うとこで、チャック開けておしっこしようとしてるwwwww最低www最高wwwww逆説よ、逆説ぅ!!!そういう小学生男子な悪ノリアドリブ大好き!!!!!!!!!!

【9/25追記!】

 下手ギターさん、おしっこじゃなくて、「ベストのチャックを下げて両胸を絞って乳を出そうとしている回」もあるらしいぞ!!!乳搾り、見たすぎる… (フォロワーさん、情報ありがとうございました♡)

 

その他3回見て気になった各役のこと

光属性のつよいこジュニアパイセンの話

 原嘉孝ジュニアパイセン*8、見れば見るほど体幹が強い。特に思うのが、原ジュニアは殺陣より明らかに蹴りが強い。やっぱり殺陣は素早いけどちょっと軽いなぁ、若いなぁって感じることがあるんですけど(素人目です)、とにかく蹴りの強さやばくない!?!?体幹が真っ直ぐで軸が全くぶれないから、殺陣と殺陣の間に挟まれる蹴りがめちゃくちゃに強くて重たそう。もっと蹴り殺してほしい。回し蹴りの美しさ、やばすぎ。ミロ*9、毎朝ジョッキでがぶ飲みしていそうな「強い子」ジュニア!!!どうでもいいけど、原ジュニアはジョッキが似合うね。

 あと、やっぱり圧倒的に「明けない夜」が最高すぎる。歌はやっぱりまだまだピッチとかテンポずれちゃうとことかあるけど、それをカバーする以上に歌声の熱量と感情爆発力が凄い。きっと原くんこの歌が大好きなんでしょうね…凄い伝わる…ジュニアの怒りと復讐へ燃える気持ちも勿論だけど、とにかく原くんはこの歌が好きなんだろうなって超感じる。というか、原くんは技術ももちろん凄いけど、それ以上に情熱とか感情の昂ぶりをめちゃくちゃダイレクトに伝えるのが上手だなって思う。エモが強い。客を自分の感情に巻き込んでく言葉に出来ない力。

 あと、何より「明けない夜」のダンスが超良い!大勢の中で踊ることが日常なジャニーズならではだなぁって思ったりするんですけど、人数増えた時の光り輝き方が理屈じゃない感じ。きっと、今までたくさん大勢の真ん中で踊る人の背中を見てきたんだろうなって。大勢の真ん中がどう振る舞うべきか身体が分かってる感じ、ジャニーズを感じて眩しすぎる光に窒息しそうになる。

 今後、原くんに超期待してるのが、二曲目ソロの「ランダムスター!」で始まる曲。今んところ多分「明けない夜」で全力出しすぎてる感じがして、割と二曲目のインパクトが薄い気がするんですよね。4時間の舞台だし、あんなに超最高な見せ場があるとペース配分難しい気はするけど、慣れで解決しそうな気もするので、後半超楽しみだな!もっと「父上の亡霊」に取り憑かれそうな感情の爆発が見たいよーーー!!!

 あと、たぶん初日はやってなかったと思うんだけど、短剣を配電盤に刺す前に眉間に短剣を掲げて祈る仕草が入ったのちょーーーーう最高だよ!!!disc1は愛した父を思って短剣に口付けるんだけど、disc2は尊敬する天国の父に祈る感じ、本当にそれぞれのジュニアらしさが出ていて最高of最高すぎる。本当にスタオべ。天才。あと、地味に好きなのが原ジュニアはちゃんと最初はブレーカーを落とす仕草をしているとこwww律儀かよwwwいや、後継者指名のシーンでぺこぺこするとこを見ても、ワイルドに見えて律儀ジュニアなんでしょうね…可愛い。

 

豊洲の城は櫻子の城になりました

 いや、大原櫻子何度見てもバケモノでは!?櫻子恐ろしい子っ!!!(fromガラスの仮面本当に視線泥棒、情緒泥棒すぎてつらい。いつの間にか見ているし、空気を全部櫻子色に染めている。disc2テーマカラーがピンクだったのはさくら色だったからなんだね。怖い怖い。特に心を奪われているのが、初日にはなくて、二回目・三回目に見た時に変更になっていた飛ぶ前なんですけど。元々、飛ぶシーンは最高だったんですけど、二回目見たときにジュニアと遭遇した瞬間うやうやしくお辞儀をする仕草が追加されたんですよ。いや、正気!?!?最高すぎません?正気を失っているはずの夫人が王子に恭しく礼をする、このネタだけで何十通りの解釈が出来るか…この日はアドリブかと思って散々twitterで騒ぎ散らかしたんですけど、恐ろしいことに固定になっていた。ちなみに二回目見たときはスカートを摘んだレディのお辞儀、三回目見たときは片手を胸に当てたお辞儀だったと思います。しかも三回目、お辞儀をしてからの高笑い、更には「あ"ーーー」という剥き出しで可愛さの欠片もない溜め息、ラストはお得意の「きゃはっ」っていう極上に可愛い笑みを浮かべてからの幸福なジャンプ。いや、躁鬱のジェットコースター!ヲタクの情緒もジェットコースター!!!

 あと、これは演技というより小道具の変更なんですけど、あまりにも最高だから書き残しておく。櫻子夫人のおもちゃ代表、きつねのぬいぐるみが夢遊病シーンでぼろっぼろになるようになっていた。それはもう、癇癪持ちの子供が散々いたぶったあとのようなボロボロぶり。後ろ足とかがりっがりになっている。いのうえひでのり神、人の心がない。ちなみに劇団の小道具の担当はヤマハ役のインディ高橋さんなんで、公演出演中のインディさんに依頼したんですよね…いや、神に人の心がない。本当にこのぼろっぼろのぬいぐるみがヲタクの心をめちゃくちゃにするよね…過程が描かれなくても夢遊病を発病するまでの夫人の狂乱っぷりがあのぬいぐるみ一つで伝わってくる。とんでもない物語を背負った小道具だ。しかも、そのボロボロのぬいぐるみを医者と門番が汚いものを持つように掴むんですよ。それなのにランディは、そっと手に取って眠る夫人に抱かせるいや、この演出…ほんっ、とうに…やばい…心が…ぼろ、ぼ、ろ…。きつねのぬいぐるみは夫人の心のモチーフだった気がするんですよ。それを、他の者は汚らわしいものとして触れ、ランディだけは優しく大切に扱う。ああああああ!!!!!いや、天才すぎる…あの演出変更…噛んでも噛んでも味がなくならないスルメなので、存分に噛み締めてます…。あ、あと初日からの演出変更で好きだったのは「地獄は寒い、地獄は暗い」の途中で唐突に笑うとこ…ちなみにこれはまだ噛み切れてない…

 あと、何回見てもキャラメルの歌のランディに寄り掛かるところのお人形みたいな瞳の閉じ方と、「小さい方にしとけば良かった」の後ランディの膝に転がるときの底が深くて見えないぽっかり暗い剥き出しな目の落差!!!が好き!!!

 

夫婦の解釈をしたいのに…できない

 夫婦の解釈、もっとしたい。でも情報量が多すぎて自分の中で全然整理できない。disc2の夫妻、情報量多すぎません!?性格の陰影もバックボーンの匂わせも感情の発露も激しくて、マジで浴びるだけで精一杯なんですが…観劇後のぐったりがdisc1とは比べ物にならないwwwとりあえず、少なくともあと2回くらい見てから解釈まとめたいなぁ…。自分的には、初日に見たときより夫妻が少し幼い感じに振られている感じがしたのが気になってるよ!若い、というよりは幼い感じ。今、割と私の中では夫妻は両方ともアダルトチルドレンって感じがしている。幼少期における愛情の足りなさから愛情のぶつけ方が分からない感じと、欲しいものが手に入らない「欲しい欲し病」が大きくなってからも続いている感じ。はぁ~~~早くdisc2夫妻を脳に浴びたいよーーー!!!

 あと、ランディがたまに夫人を神格化してそうな感じが出るのめちゃくちゃ好き。ボロボロのぬいぐるみを寝かせるところとか、神への供物って言う感じをたまに感じるんだよ。disc1のめぐ夫人の亡霊がランディの目線の高さ*10なのに対し、disc2の櫻子夫人はランディよりずっとずっと高いところから現れるのもランディの中での夫人の位置の高さっていう感じがしてとっても好き…君は天上人、僕の救い…

 

 正直、カンパニー全体が好きだったdisc1に対して、disc2はキャラクターの好みが自分の中ではっきりしている。良い悪いではなく、明らかに自分の好み。だから見る人とか見方が偏ってしまっていて*11、見逃してることろも多いよ!!!とりあえず、定点カメラを奪ってくれるライビュ待ちって感じです!!!

 けれど、ステアラは人間バター工場のふりをした、金子みすゞ養成施設*12だから、楽しみ方が違うだけでどっちも楽しい~~~!!!脳味噌溶ける~~~!!!

 

 とりあえずdisc2から組にお伝えしたいのは、もしラストシーンのグレコの肩の仕掛けに気付いてなかったら必ず肩を見てくれ!!!!!気付いてる人はグレコのお城の表札?的な玄関にあるグレコ家の紋章を見てくれ!!!!!以上です!!!!!

 

 次は9/26のアフト付き公演だ!!!パール王に殺されるぞ!!!

*1:初日・河野さんアフタートーク・千秋楽です

*2:ポケットを叩くとチケットが増えます

*3:「髑髏城の七人2011」のときの三五です。みんな大好き三五ちゃん、異様に若い。

*4:小栗旬主演のやべぇシャブ。人の情緒を殺す。

*5:古田新太さん主演の代表シリーズ。ザッツエンターテイメント!

*6:disc1「準備はいいかー!行くぞー!」からdisc2「皆さん準備はよろしいですか?では参りましょう!」に変えた脚本が天才すぎてお金振り込みたい

*7:最後にあげる感想ブログを便宜的に卒論と呼んでいます

*8:ジュニアなんて気安く呼び捨てに出来ない強さと威厳と王位継承者の風格

*9:https://nestle.jp/brand/milo/asakatsu/

*10:グレコとの決闘の位置がdisc1とdisc2で違ってdisc1は夫妻の部屋で決闘。エレベーターに夫人の亡霊が現れます

*11:メタルマクベスという脚本そのものに関して言えば、エクスプローラーのヲタクです。ローラ大好き。だけにdisc2は飲み込めないこともある…好みの問題。

*12:みんな違ってみんないい。

人類よ、メタルマクベスdisc2も見てくれ、頼む。※ネタバレなし

 どうしよう、人類。メタルマクベスdisc2もめちゃくちゃ面白かったんだけど、マジで見て。

 9/15の初日に行ってきた「メタルマクベスdisc2」初日、そして9/20ソワレ公演。disc1があまりにも最高すぎて期待してなかったんだけど、ぜんっぜん普通に超面白かった。でもdisc1とは違う楽しさ。なので、メタルマクベス見たことない方向け、disc1見た人向け、2本立てでメタマクをダイレクトマーケティングしようと思います。

 

実際に初日を見てきた感想、各キャストの印象はこちら(ネタバレがっつり)

メタルマクベスdisc1で散々破滅したヲタクがdisc2を見てきたよ! - しおりん日記

 

【公演情報】

ONWARD presents
新感線☆RS『メタルマクベス disc2』
Produced by TBS

[公演期間]2018年9月15日(土) 〜 10月25日(木)

作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり

主なキャスト:尾上松也 大原櫻子 / 原 嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.) 浅利陽介 /高田聖子 河野まさと 村木よし子 / 岡本健一木場勝己

 

【あらすじ】

西暦2218年――。 たくさんの死体、おびただしいゴミ、廃棄物で埋め尽くされた瓦礫の荒野。
長く続いた醜い戦争でほとんどの人間が死んだにもかかわらず、ここでは今もフェンダー国とギブソン国、そして新興勢力のESP国が戦いの火花を散らしていた。

公式サイトより引用

あらすじの続きは公式サイトを読んでください。

www.tbs.co.jp


 

メタルマクベスを見たことのないあなたへ

 

大半がdisc1のブログからの引用です!既視感あればそれ!

 

 この舞台、ライブと演劇とディズニーランドとUSJとチームラボ東京を良いとこ取りして鍋でぐつぐつ煮て出来上がった、エンターテイメント過剰な脳内麻薬です。まるでフェスに行った後のような昂揚感で終演後ロビーで出逢った友人とは「やばい…」の一言以外出ずに手を握り合い、6人くらい集まったところで全員瞳孔開いたまま最高ポイントを一気に語り合い、豊洲までの道すがら最後には全員「メタマクって面白いなぁ…」とシンプルな感想に帰結しちゃう。本当に金とアイディアと金のパワーで殴ってくる。

 チケットの売れが芳しくないと風の噂で聞きまして本当に勿体ない!!!と泣き叫びそうなので、体験した熱をそのままにネタバレなしで伝えてみたいと思います(ちょーむずかしい!)

 

①とにかく生バンド×極上の歌×仕込みアンプ増で音がやばい

 これは事前の告知やキャストからも想像できたんだけど、軽~く想像をぶち抜いてきた!本当に普段舞台を見たことがない、あなたこそ見てほしい。音楽のパワー、ライブ並にすごいぞ!

 生バンドだから音に臨場感があってワクワクする。本当に血が騒ぐ。そしてその音に乗る歌がまた、最高。特にメインキャストの大原櫻子さん、あの小さい体のどこにそんなパワーを秘めてるの!?ってくらい爆発的なパワーで脳天ぶん殴ってくれる。可愛かったり、悪いオンナだったり、壊れそうだったり、時にはコミカルだったり…とにかくエモが過剰な歌声!そして、松也さんも歌舞伎役者さんってこんなに歌えるの!?って伸びやかな声。ジャニーズJrの原くんもピッチは甘いけど*1、感情の爆発力がすごい。歌の上手さ以上に、歌の持つ感情伝達力を感じるぞ!!!

 舞台だけどセットにも客席にもあちこちにスピーカーが仕込まれていて、そのおかげで音が立体的!これはステアラでやってた「髑髏城の七人」を見た人にお伝えしたいんですけど、素人が聞いても音がめっちゃ改善されている。あの音が偏った感じがだいぶ改善された気がします。

 そして何より生バンド。本当にカッコイイ。舞台の中にバンドセットが設置されている狂った舞台なので、ライブ感が本当にやばいです。いや、金のパワー!!!

 

②客席が回るのがやばい

 知ってる人には今更なんですけど、このステージアラウンド東京って劇場ちょっと変わった劇場です。頭おかしいよ!

周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージ、その中心に巨大な円形の観客席を配置。
巨大なお盆に乗った観客席、それ自身が回転しながら、舞台、映像、音楽、照明、全てが画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚を体験させてくれるアジア初の没入型エンターテインメント施設です。

サイトより引用

youtu.be

 難しいことは分かんないけど、あなたが座っている座席が回るんですよ中華料理のテーブルみたいに!そんで舞台はスクリーンでセットが出たり隠れたり。とにかく様々な舞台の使い方が出来ます!どでかいセットもいくつもくんで置けるんですよ。これを最大限活用してててプロジェクションマッピングとの掛け算で本当にいろんな景色を見せてくれる。これだけは体験しなきゃ分からない~!

 正直、この機能のせいで腹が立つこともあるっちゃあるんだけど*2、それ以上にメタマクは演目との相性で感動させてくれた!髑髏城のときに学んだ、あれこれを全部これでもかって活かしてくれてる感じはある(笑)とにかく、没入型エンターテインメントって言葉がぴったり!臨場感お化けだぞ!ちなみにこの舞台の装置、世界に豊洲とオランダにしかないんだってさ。豊洲遠いって言ってる人類、オランダよりは近いから遊び行こうぜ!!!

 

③ステージの仕掛けがとにかくやばい

 これは本当に見て。マジで。びっくりオンパレード。何を言ってもネタバレになりそうで見てしか言えない。とにかく赤字が心配。新感線ちゃん、大丈夫?

 とにかく見て、実際に味わって、驚いてほしい。初見のわくわくを奪いたくない。

 髑髏組に申し伝えたいのは、高さが出たセットになってるから前の人の座高が高くても見やすくなってるよ!

  初見の人には座席は15~20列目くらいがおすすめ。クライマックスの激シャブなシーンを見るためには近さよりこの辺!!!

 

④古典の面白さってやっぱりやばい

 シェイクスピアマクベスクドカンがアレンジ。重たい話がポップで笑える要素を身につけて、誰でも楽しめる話に生まれ変わってる気がする。シェイクスピア読めなくて挫折~って人も、シェイクスピア好き~って人も、それぞれが違う視点で楽しめる気がするよ。特にdisc2はdisc1の寓話性が取り払われて、特に若い人はすんごく楽しみやすい!気がする!知らんけど!!!

 

⑤とにかく体験しなきゃ分からないからやばい

 もう、あの熱気を言葉にすることが出来ないからとにかく体験してほしい。

 とめどない音と光と芝居で脳味噌を揺さぶられて、とろとろ溶かされ液体になって、それが帰り道には耳から全部出て頭がすっきり☆、みたいな作品だった…脳内麻薬ぶしゃぶしゃ出る。色んなエンターテインメントでぼこぼこに殴られて、舞台と客席の溢れんばかりの熱で茹でられて、何かもう多幸感で飛びそうになるよ。

 これ、法で許されている内に摂取したほうが良い。シャブい。シャブすぎ。

 ライビュもあるけど、とにかくこの演目は会場で体感してほしい…!スクリーンじゃもったいない!ちなみに地方公演もないんですよ。覚えてます?何故なら回る劇場はオランダと豊洲しかないから。オランダよりは近いんで…ね?

 あと、太古のジャニヲタとして、ジャニーズJr.のヲタクには絶対的におすすめしたい。Jr.の子が外部舞台に出て、どでかいステージで、とんでもない演出で、物語を背負って、ど真ん中で輝く姿は本当に号泣必須だから…自担の輝く未来を化粧ぶち落としながら夢想しようぜ…。大丈夫、知り合いのJr.担は終演後軒並み顔がぐちょぐちょだった。女泣かせの原嘉孝

 

 笑って泣いて竦んで興奮して痺れて沸いて。物理的じゃなく感情ジェットコースターで本当にアトラクション。リアルって何より凄くて熱いんだってことを証明してくれる、絶対に見てほしい舞台だよ…メタルマクベス見れない人類が可哀想。

 

 さあ!まだ、チケットあります!買えます!このブログを見たみんなはラッキー!

www.tbs.co.jp


 1枚13,500円って高いって思う人もいるかもだけど、上演時間4時間あるので1分たったの54円!実質タダ!やったね!っていうのは冗談だとしても、実際に見ると「これでいいの…赤字大丈夫…?もっとお金払うよ…」ってなります。なりました。騙されたと思って言ってほしいけど、騙されたと思っても私は責任取れないよ!すまねぇ!

 

メタルマクベスdisc1を見たあなたへ

 

 行くか迷ってる人類へ。

 迷ってるならとりあえず「Go to ローチケ!」(冠くんボイスで)これは間違えてませんからね?????敵は地獄へ行ったかもしれないけど、君は豊洲へ行くんですよ。あっぱれ見事だ!disc1の民!!!行くかどうか迷っていることと、実際に行くことにもう大差はないから、行こう!!!以上!!!

 

 ライビュしか行くつもりのない人類へ。

 あなたは忘れたのか、生で見るメタマクがどれだけシャブいかということを。スクリーンの薄膜がいかに分厚いかということを。だからきっと、ライビュで見てdisc1の方が最高だった~とか言っても、映像と生を比べてる時点で対象が違いすぎてぺらぺらになっちゃうよ。生で殴られてなお、やっぱりdisc1が最高だったって大手を振るおうぜ!!!私はdisc2も大好きだけど、やっぱりdisc1が最高に最強で大好きったよ!でもdisc2も超楽しい!!!とにかく、あの劇場でdisc1浴びた人なら会場で見ることがスクリーン一枚隔てたのと比べものにならないシャブさだってのは分かってると思うんで、マホガニー城でまた会おうぜ!!!!!

 

 全くdisc2を見る気がない人類へ。

 分かる分かる、推しが出てない舞台に13,500円躊躇うよね~~~。でも、いのうえひでのり神のおもてなしの力を信じてくれ。disc1で感じた通り、全力で「お・も・て・な・し」してくれるよ。

 というか、同じ脚本なのにキャストと若干の演出が違うだけで全然違う物語に見えるのすごくない!?特にキャストの違いは大きい。disc1はどちらかというと古典よりでじっくりと人生の酸いや甘いや破滅を感じる作り、「何で何で何で~~~!!!ダメダメダメ~~~!!!」の連続だったけど、disc2は現代っぽいダメさと狂おしさと疾走感で「わーーー!!!ぎゃーーー!!!でもわっかるーーー!!!それしかないよねーーー!!!」って感じ。すまん、語彙力が足りん!!!とりあえず、さとしさんが千秋楽で言っていた言葉はめちゃくちゃ的を得ていて、disc2本当に「ぎらぎら」している。ギラギラメタル。欲望と我のぶつかり合いだ。disc1はとにかく情とその裏切りを感じたから「どろどろメタル」ってのも分かるよな~~~。ってことは、disc3は本当に「キラキラメタル」なんですかね!

 いや、本当に同じ台詞なのに意味が本当に変わってくる。こんな面白くて贅沢な演劇体験が出来ること、この先にあるか分からないから本当にあ、あ、あ、味わってくれ~~~!!!メタルマクベスdisc1を見ていたからこそ、愛したからこそ体験できるとびきりの演劇体験に飛び込んでくれ~~~!!!だってdisc2から見た人は、味わえないんだよ!?これ、disc1カンパニーがくれた最高の贈り物だよ!?上書きされる悲しさより、全然違う凄い!の楽しさが勝つよ!!!多分な!!!とにかく本当に凄い、いのうえひでのり神と同じ時代に産んでくれた両親にマジ感謝。

 ここまで散々別物だって言ったけど、それでもdisc1の民たちはやっぱ怖いよね、disc2見るの…。私も散々ロスってたけど*3、結局見に行って良かったと思う。だって、よく考えてもくれ。私たちが愛した夫妻はすっごいすっごいつぉ~い❤夫妻だったから、簡単に掻き消えはしないやろ!?言っておくが、さとめぐはしつこいぞ?つくだに!!!寧ろdisc2を見て、更にdisc1が愛おしくなるとこたくさんあった…私がdisc1の夫婦のどこか好きだったか、disc1カンパニーのどこが大好きだったかしっかりと分かった上で、disc2のはちゃめちゃな振り返らない疾走感もめちゃくちゃ楽しかった特に大原櫻子夫人のエモさは浴びてくれ。せっかくこんな面白いこと全力でやっている時代なんだから、祭りに乗っからなきゃ損!損!楽しんでいきましょうよ!

 disc2の民はdisc1見るのにタイムマシーン開発が必要なのに対して、disc1の民は圧倒的に労力が少ないと思うので、ほんの少し頑張ろうぜ!

 

ステアラちゃんのお座席私的雑感 メタマクver

 おまけで、座席の話なんですけど、私が両手回数以上色んな席で入った印象を総合するとこんな感じです。

【前列】

 迫力はやばいが首は死ぬ。大事なシーンの全景が見切れて見えない。けれど演者の表情はめちゃくちゃ見える。小道具とか衣装も細かいとこ見えて楽しい。小ネタの仕込みたくさんあるよ!*4音はびりびりくる感じ。端はスピーカー前なので苦手な人は防音対策を!あと、何よりとにかく寒い。寒くて死ぬ。貸し出し毛布とカーディガン必須。

【中列】

 バランスが良い。見切れることもあるが、ぎりぎり全景分かる感じ。音がやばい。でかい。ばんばんくる。苦手な人は耳栓あるといいかも。私は割とここが好き。関係者の割り当てがここなので、当日券で出やすいです。

【後列】

 プロジェクションマッピングの活用含め、舞台の全部が見渡せる。世界観を堪能できる。オペラグラスを持っていけば表情確認も可能。死なない程度に暑い。上と下でなぜこんなにも気温が違うのか。アマゾンの奥地に行っても分からない。

【各列サイド側の席】

 遠心力がかかるから酔いやすい。苦手な方は映像で目を閉じたり、酔い止めを飲んでね!

 

 私のおすすめは初見とか1回きりなら、17~20列目のセンターwith双眼鏡!なぜならクライマックスのシーンを綺麗に見たいから!(でも役者の表情も見たいから双眼鏡は欲しい)

  まあ、どの席がきたって楽しめます。髑髏よりは。大事なことは、現場にいくこと。

 

 こんな最高な舞台のチケットが余っているなんて勿体ないし、あんなに凄いエンタメを13500円で体験させてくれたからには感謝の気持ちを込めてたくさん勧誘したい。でもそれ以上にとにかく色んな人に体験してほしい。本当はもっと色んなすごいたのしかったこと話したいけど、何を言ってもネタバレになりそうだし、何に他の人が驚くか分かんないからなるべく秘密にしたい。とにかく、私のことを知っている人は、私が面白いって感覚を今回ばかりは信じてくれ。

 基本的には全部初見でびっくりしてほしいけど、ネタバレ大好きすけべなあなたはdisc2のネタバレも書いてますのでよければ。

 

shioring78.hatenablog.com

  とにかく大好きな河野まさとさんのパール王がデフォルトの情けなさも性悪さもなく、ひたすらにカッコ良くて美しくて死んでしまうので、見に来てください…

 

 何度も言うけど、今ならチケット買えるので、おもしろいことにぶち当たりたい人は、エンターテイメントの爆風を浴びたいあなたは、是非豊洲へ!

 

www.tbs.co.jp

 マホガニー城で待っている!(どーん)

*1:disc1の松下くんがピッチも最高で高貴な王子様の歌 声だったので…

*2:あと、乗り物酔いする人はきついときあるので要酔い止め

*3:1万5千字の感想ブログを書くくらいには…【http://shioring78.hatenablog.com/entry/2018/09/10/021617

*4:disc1の小ネタまとめ【http://shioring78.hatenablog.com/entry/2018/08/26/231216

メタルマクベスdisc1で散々破滅したヲタクがdisc2を見てきたよ!

  さっそくdisc2の初日行ってきたけど、楽しかった~!いやマジで魔法!同じ脚本で同じセット、演出も大味は変わってないのに、ぜんっぜん別物!!!disc1で大量にシャブ接種したヲタクとして、同士にとにかく見てほしいから、disc1のシャブ厨なヲタクがdisc2の話をするよ!

 

ちなみにdisc1党によるdisc1のお話はこちら。

 

shioring78.hatenablog.com

 

 

 disc1のことに触れながらdisc2の話をするので、ネタバレなしではないので、ご注意ください!!!前提として、今回のステアラ版メタルマクベス3本は同脚本・同セットをベースとした僅かの演出違いなので~!

 

 disc1見た後に書いた、ネタバレなしのメタマクのすすめはこちら。

 

shioring78.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

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